10日の香港市場は続伸。主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比155.99ポイント(0.58%)高の27183.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が74.42ポイント(0.81%)高の9242.75ポイントで引けた。
前日の米株高に加え、日本株の堅調な動きが投資家心理を支え、出遅れていた銘柄に買いが広がった。一方、決算発表など相場全体を左右する材料に乏しいなか、連休前の持ち高調整の売りが上値を抑える要因となった。外部環境に対する警戒感も根強く、積極的な買いは限られたが、業種ごとの選別物色が相場を支えた。
ハンセン指数の構成銘柄では、医薬・バイオ関連株は大幅高となった。CSPCファーマ(1093/HK)が5.5%高、無錫バイオロジクス(2269/HK)が4.6%高、イノベント・バイオロジクス(1801/HK)も5.0%高となり、業種全体をけん引した。好調な業績期待に加え、資金のディフェンシブセクターへのシフトが背景にある。素材関連では紫金鉱業集団(2899/HK)が2.5%高、中国香港アルミ(1378/HK)が4.5%高と買われ、リスク選好の動きも一部見られた。
半面、不動産セクターで売りが優勢となった。新鴻基地産(0016/HK)が1.9%安、長江実業(0001/HK)が1.3%安、恒隆地産(0101/HK)も0.8%安と軒並み下落した。米利下げ時期の不透明感や、春節休暇を控えたポジション整理が売り圧力を強めた。テクノロジー関連ではテンセント(0700/HK)が1.6%安、アリババヘルス(0241/HK)が2.1%安、JDヘルス(6618/HK)も2.0%安と冴えず、投資家のリスク回避姿勢が表れた。
娯楽・消費関連銘柄も軟調で、ギャラクシー・エンターテインメント(0027/HK)が1.8%安、サンズチャイナ(1928/HK)が1.7%安、蒙牛乳業(2319/HK)も1.1%安となった。旅行・観光需要の先高観が一巡し、短期的な利益確定売りが広がった。また、教育関連ではニューオリエンタル・エデュケーション(9901/HK)が4.4%安と大きく値を下げ、個別要因による売りも指数の上値を抑えた。
本土市場は小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の4128.38ポイントで取引を終了した。