RIZAPグループは12日、2026年3月期第3四半期(25年4月-12月)連結決算を発表した。売上収益が前年同期比3.0%減の1,245.89億円となった一方、営業利益は同1,558.5%増(約15.5倍)の76.88億円と、驚異的な伸びを記録した。
親会社の所有者に帰属する四半期利益(最終利益)は17.44億円の損失となったが、これは第1四半期に計上したRIZAP(株)に対する債権放棄に伴う一過性の損失(59億円)が主因である。このキャッシュアウトを伴わない会計処理上の要因を除いた「補正後最終利益」は42億円の大幅黒字を確保しており、実力値ベースの収益力は極めて高い水準にある。
主力のchocoZAP事業を含むRIZAP関連事業は、戦略的な収益性重視への転換と「直営×FC」の二刀流戦略により、営業利益が前年同期の1.35億円から46.21億円(同34倍)へと爆発的に増加し、グループ全体の収益を強力に牽引している。また、構造改革を進めてきたその他の既存事業(REXT、MRK等)も、コスト最適化が進展したことで営業利益が同4.6倍の19.51億円となり、筋肉質な経営基盤への移行が完了した。
財務の健全性を最も端的に示しているのが、キャッシュフローの状況だ。本業での稼ぎを示す営業活動によるキャッシュ・フローは210億9,200万円と、前年同期から116億円以上も増加した。chocoZAP事業の本格開始からわずか3年。同社は今期第3四半期時点で、累計での投資回収を完了したと宣言している。かつての「先行投資フェーズ」は終わり、稼いだキャッシュをさらに再投資して成長を加速させる「再成長フェーズ」へのスイッチが完全に入ったと言えるだろう。
2026年3月期通期の業績予想については、売上収益1,720億円、営業利益110億円、最終利益20億円とする計画を維持している。また、業績の劇的改善に伴い、2026年3月期において3会計年度ぶりとなる復配を予定している。