ZenmuTechは13日、2025年12月期決算を発表した。売上高が前期比31.3%増の8.51億円、営業利益が同88.3%増の1.44億円、経常利益が同90.8%増の1.60億円、当期純利益が同98.6%増の1.55億円となった。
同社は「情報そのものを意味のない状態に変えて分散する」という秘密分散技術を活用し、データが盗まれても情報漏洩を防ぐ新しいアプローチのセキュリティ技術を展開している。リモートワークやハイブリッドワークといった柔軟な働き方が定着する中で、同社は、低コストでありながらセキュリティとユーザー利便性を両立する「ZENMU Virtual Drive(ZVD)」の法人向け販売を主力製品として位置付けてきた。また、PC向けのセキュリティ製品にとどまらず、IoT機器やドローン、多要素認証など幅広い分野への事業展開を視野に入れ、技術供与や共同開発といった提携を通じて、秘密分散技術の活用領域の拡大を進めてきた。
当年度においては、今後の成長に向けた基盤構築に注力した。具体的には、大規模な自然災害や広域災害時にも「ZENMU Virtual Drive(ZVD)」を継続して利用できるよう、「ZENMU Virtual Drive ディザスタリカバリ オプション」サービスを開始した。また、秘密分散技術のドローン実装に関する実証試験に成功し、ドローンが送受信する映像や制御信号、機体内に記録されるデータをリアルタイムに無意味化することで、サイバー攻撃や機体の紛失時にも情報漏えいを防ぐシステム構築に前進した。さらに、医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP)に参画し、医療分野におけるAI活用の社会実装を促進することで、医療の質の向上や医療現場の負担軽減、医療DXおよび「医療分野におけるSociety 5.0の実現」に向けた取り組みに貢献できたとしている。
2026年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比26.8%増の10.80億円、営業利益が同12.1%増の1.61億円、経常利益が同12.1%増の1.80億円、当期純利益が同93.7%増の3.02億円を見込んでいる。