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セキュア、「リアル空間×AI」の実装で成長加速 2026年12月期の営業利益は前年比90%増の見込み

2025年12月期決算説明

谷口辰成氏:みなさま、こんにちは。株式会社セキュア代表取締役の谷口です。本日は、2025年12月期の決算についてご説明します。

まず、全体感として、2026年12月期以降の高成長は「リアル空間×AI」の実装が大きなドライバーになると考えています。AIが現実世界で本格的に活用され、価値を生み出していく時代が、これから加速すると感じています。

そうした中で、セキュアにとっての2025年は、次の成長に向けた土台作りに注力した1年であったと捉えています。

2025年12月期 ハイライト

2025年12月期の決算についてご説明します。まず、2025年12月期の業績ハイライトです。当期の売上高は68億4,000万円となり、前期比9.5パーセントの増収となりました。一部の既存顧客向けプロジェクトでは、案件の進捗が想定を下回る場面がありました。

また、増資に伴う税金の増加により、通期での最終利益が目減りしたため下方修正を発表しましたが、中小型案件を中心とした需要は引き続き堅調です。全体として、今後の成長に向けた新しい需要の掘り起こしや、お客さまやパートナーとの関係性を強化できた1年だったと考えています。

営業利益は3億2,600万円で、前期比6.6パーセントの増益となりました。期初の計画にはやや未達でしたが、これは採用を中心とした人件費の増加など、将来の成長を見据えた先行投資を積極的に行ったことや、M&Aに関連する費用が発生したことが主な要因です。

事業面では、セールス・マーケティング人員を前期末比で18名純増し、4月には東北エリアの営業強化を目的として仙台オフィスを開設しました。これらは短期的にはコストの増加につながるものの、中長期的な売上成長を支える重要な投資と位置付けています。

また、2月に開示したメルコホールディングス社(現:バッファロー社)との資本業務提携も、協力体制の構築を中心に順調に進んでいます。

さらに、4月にはメディアシステム社のM&Aを実施し、エンジニアリングサービス領域の拡充を図りました。このように、2025年12月期は将来の成長を優先し、人材・体制・事業基盤を着実に積み上げた1年であったと総括しています。

2026年の見通しに関しては、後ほどご説明します。

2025年12月期連結業績サマリー

2025年12月期連結業績サマリーをご説明します。売上高は前期比9.5パーセント増の68億4,000万円、売上総利益は前期比11.9パーセント増の28億2,800万円、営業利益は前期比6.6パーセント増の3億2,600万円となりました。経常利益は前期比2.1パーセント増の2億9,900万円、当期純利益は前期比22パーセント減の1億8,700万円となりました。

2025年12月期全体売上・売上総利益

全体の売上高および売上総利益の推移です。売上高は、フィジカルセキュリティに対する旺盛な需要を的確に取り込み、案件の積み上げを進めた結果、順調に成長し、第4四半期の売上高は四半期ベースで過去最高額を更新しました。

売上総利益は、売上総利益率を改善する小さな取り組みを積み重ねた営業を展開したことで、インフレや円安の影響がある中でも、前期比で0.8ポイント改善し、41.3パーセントで着地しました。

「SECURE AC」業績推移

続いて、個別のサービスの事業推移についてご説明します。まず、入退室管理システムの「SECURE AC」です。売上高は、昨年と比べて第1四半期に大型案件の納品が少ない状況でしたが、中小型案件を中心に順調に進捗したことで導入件数が大幅に増加しました。その結果、売上高も前年同期比で増収となりました。

「SECURE VS」業績推移

監視カメラシステムの「SECURE VS」についてです。既存顧客向けの一部プロジェクトでは進捗が想定を下回りましたが、フィジカルセキュリティに対する堅調な需要を捉え、中小型案件の新規導入は順調に推移しました。その結果、売上高と導入件数はともに前期比で増加しました。

「SECURE Analytics/その他、SECURE ES」業績推移

「SECURE Analytics/その他、SECURE ES」についてです。「SECURE Analytics」は、PoC案件の剥落という影響がありましたが、前期比では増収で着地しました。引き続き、AIやDXに関する旺盛な需要を取り込み、案件の獲得に努めていきます。

「SECURE ES」は、JTN社の順調な成長に加え、第3四半期よりメディアシステム社を連結取り込みしたことにより、大幅な増収となりました。

営業利益増減要因分析

営業利益の増減要因分析です。営業利益は前年の3億500万円から3億2,600万円へと、2,000万円の増益となりました。内訳は、増収効果が2億4,000万円、ミックス変化による売上総利益率の改善効果が5,900万円です。一方で、販管費は主に先行投資としての人件費が1億4,300万円増加し、従来の研究開発費などによるその他販管費が1億3,500万円増加しました。

なお、M&Aに関連するのれん償却費やアドバイザリー費用などのM&A関連費用を除いた、調整後の連結営業利益は4億800万円となっています。

事業の進捗状況 セールス・マーケティングの強化

事業の進捗状況についてご説明します。セールス・マーケティングの強化に関しては、新規採用が計画どおり順調に進み、前期末比で18名の純増となりました。新規採用には今後も引き続き注力し、短期的には100名体制の構築を目指し、中長期的には営業体制を強化することで、さらなる業績拡大を実現していきます。

今期の業績予想(26/12期)

今期の業績予想です。2026年12月期は、売上高が前期比20パーセント増の82億600万円、営業利益が前期比90.1パーセント増の6億2,000万円、営業利益率が前期比プラス2.8ポイントとなる見込みです。2025年に積極的に取り組んできた大型案件の受注時期に当たることから、大きく成長できる年になると予想しています。

また、今期はDXの文脈において、現実世界でのAI実装が加速する年となると考えています。当社では、AI・DX関連のサービス開発および販売の取り組みを一層積極的に強化していきます。

また、人材の確保・育成に向けた先行投資の継続や、積極的なM&A投資も強化し、将来に向けた基盤の強化を着実に進める考えです。

FY2026業績見通し

2026年12月期の業績見通しについて詳しく説明します。売上高は前期比20パーセント増の82億600万円、営業利益は前期比90.1パーセント増の6億2,000万円となり、営業利益率は7.6パーセントと徐々に向上しています。今後も営業利益率の改善を図りながら、成長を目指していきます。

経常利益は6億円、当期純利益は4億1,000万円を見込んでいます。

成長イメージ

当社が目指す世界観は、生成AIやフィジカルAIといったテクノロジーの進化により、実用化のフェーズに入ったと捉えています。これまでは構想段階にあった取り組みを、現実のビジネスとして社会に実装できる環境が整ってきました。

また、社会的背景として、外部の脅威から生命や財産を守る従来型のセキュリティに加え、個人情報漏洩や社内不祥事を防ぐリスクマネジメント、サイバーセキュリティとの連携、そして深刻化する人手不足への対応など、当社のプロダクトやサービスが貢献できる領域は着実に拡大しています。

これらの課題に対し、私たちは最新テクノロジーを現場で活用可能なかたちで実装したソリューションを継続的に提供し、お客さまの課題解決を通じて着実な業績拡大を図ります。そして、真に社会に必要とされる企業として持続的に成長することで、株主のみなさまのご期待にお応えしていきます。今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願いします。ありがとうございました。

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