2026年3月期第3四半期決算説明
司会者:株式会社オプティマスグループの2026年3月期第3四半期の決算発表に関し、社長の山中信哉さまからご説明いただきます。よろしくお願いします。
山中信哉氏(以下、山中):株式会社オプティマスグループ代表取締役社長の山中です。よろしくお願いします。
決算ハイライト
司会者:第3四半期の決算のポイントを教えてください。
山中:売上高は前四半期比17.6パーセント増の826億円でした。ニュージーランド向けの中古車輸出台数は前四半期比17.2パーセント増と回復の兆しがあり、ヨーロッパなど他地域向けも前四半期比21.1パーセント増と高成長を継続しています。オーストラリアの新車販売台数は前四半期比13.4パーセント増と復調傾向にあります。
営業利益は、オーストラリアでの法人向けフリート販売の増加や、買収したKeystarの新規連結による人件費の増加、円安による販管費の増加があったものの、M&Aのロールアップの進展やマクロ市場の好転などにより、前四半期比22パーセント増の17億8,400万円となりました。
経常利益は、Autopactの在庫拡大に伴う支払利息が利益を押し下げましたが、為替差益の寄与もあり、前四半期の2億2,600万円から約2.9倍の6億5,500万円に増加しています。
26/3期計画|第3四半期の進捗状況
山中:計画の進捗状況は、通期計画比で売上高が77.1パーセント、営業利益が55.1パーセントの進捗率となりました。売上高および売上総利益の計画進捗率は75パーセントを超過しましたが、円安効果を考慮すると、実態としては遅れをとっています。
ニュージーランド向け中古車輸出の回復が収益のキャッチアップの鍵となるという考えであり、ヨーロッパを中心としたニュージーランド以外の中古車輸出も引き続き成長継続のポイントです。一方で、競争が激化しているオーストラリアでのAutopactの収益性や、国内の流通在庫が改善し輸送や保管が減少しているAutocareは、リスク要因として認識しています。
なお、第3四半期より、今期末から任意適用する国際財務報告基準(IFRS)に基づく通期見通しを開示しました。2026年3月期の業績は、売上高2,880億円、営業利益102億円、親会社の所有者に帰属する当期純利益31億円を予想しています。
四半期業績|KPIと市況統計
司会者:ニュージーランドのマクロ市場と御社の状況を教えてください。
山中:ニュージーランド市場全体の中古車輸入台数は前四半期比2.2パーセント増の1万8,813台と、引き続きほぼ横ばいでした。一方、当社の輸出台数は前四半期比17.2パーセント増の7,586台と回復基調にあります。
これは、ニュージーランドの景気が底から脱しつつあること、市中在庫が底打ちして需給が引き締まっていること、2026年1月からの規制見直しに向けて動き出したことなどが要因です。当社は引き続き約40パーセントのマーケットシェアを維持し、本格的な回復に備えています。
司会者:オーストラリアのマクロ市場と御社の状況を教えてください。
山中:オーストラリア市場全体の新車販売台数は前四半期比3.4パーセント減の29万5,369台と、やや軟調でした。Autopactの新車販売台数は前四半期比13.4パーセント増、前年同期比27.2パーセント増の9,656台となりました。
これは、M&AしたKeystarの新規連結効果に加え、法人向けフリート販売の拡大が数量増に寄与したためです。一方で、中国ブランドの参入増加に伴う競争の激化もあり、コストが増加していることと薄利の取引による収益性の低下を克服することが課題です。
Autocareに関しては、輸送・保管台数ともに前四半期比で減少しました。固定した取引先の動向に左右されやすいため、今後は多角的な取引の拡大に努めていきます。
参考|ニュージーランドの環境規制 (2026/2/13更新)
司会者:ニュージーランドは第3四半期に回復の兆しがあったとのご説明でした。現在の回復の状況について詳しく教えてください。
山中:ニュージーランドの景気が徐々に回復に向かっていることや、流通在庫が枯渇していることも回復の要因です。
それに加えて、2026年1月にニュージーランドの自動車関連の環境規制であるClean Car Standardの一部が変更されました。この制度により1年前に大幅に引き上げられた課徴金が、自動車需要の妨げとなりかえって自然環境の悪化を招く可能性があるとして、引き下げられることになりました。
実質的な規制緩和により、自動車市場の環境は大きく改善方向へ転じています。こうした制度面の変化を背景に、需要は徐々に回復しているところです。
NZ以外への中古車輸出の拡大
司会者:「ニュージーランド以外の市場でも引き続き好調」とお聞きしました。あらためて詳しくお聞かせください。
山中:当社では近年、ニュージーランド以外の地域、特にヨーロッパへの中古車輸出に力を注いでいます。直近の輸出売上高全体において、ニュージーランド以外の地域向け比率は44パーセントで、その売上高とともに拡大しています。
NZ以外での検査台数の増大
山中:検査事業は、ニュージーランド事業で培ったノウハウに対する各国のニーズが強く、2025年2月に中古車輸入が再開されたスリランカなど、ニュージーランド以外の複数地域で事業の拡大が進んでいます。
第3四半期のニュージーランド以外の地域向け検査台数は、前年同期比2.1倍となる2万2,000台強まで拡大し、全検査台数に占めるニュージーランド以外の比率は66.8パーセントに達しています。
山中氏からのご挨拶
山中:ニュージーランド市場が目立った回復を見せ始め、トンネルの出口が見えてきました。また、他市場への輸出は著しく成長しています。懸命に業績回復を図り、計画の遅れをしっかりと取り戻していきます。
オーストラリアの新車市場は依然として収益面での苦戦が続いていますが、これを好機と捉え、各事業の構造改善につなげていきます。
今期末決算の業績予想については、成否の判断がいまだ難しいため据え置きとしました。我々の得意とするバリューチェーンを活用した経営をより強固なものとするため、個々の事業を磨き上げ、環境に応じたさまざまなポートフォリオを組み上げられる体制を整え、一層の成長を目指して努力していきます。
株主のみなさまには、いつも多大なご支援を賜り、深く感謝いたします。みなさまのご期待に応えるべく、経営として一層気を引き締め、事業に邁進していきます。引き続きよろしくお願いします。