2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
斉藤正明氏:常務取締役の斉藤です。それでは決算短信のご報告をします。
まずは連結経営成績です。2025年12月期の売上高は521億1,700万円で、前年同期比マイナス4.8パーセントとなりました。営業利益は17億5,900万円で、前年同期比マイナス30.5パーセントです。経常利益は20億8,600万円で、前年同期比マイナス27.6パーセントです。当期純利益は14億7,400万円で、前年同期比マイナス23.4パーセントでした。
連結財政状態は総資産640億4,200万円、純資産404億5,600万円、自己資本比率63.2パーセントです。連結キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローが25億4,600万円、投資キャッシュ・フローがマイナス7億2,200万円、財務キャッシュ・フローがマイナス13億6,000万円、現金および現金同等物の期末残高は86億9,000万円です。
配当の状況についてですが、2025年12月期の期末配当は1株100円、配当総額は7億7,800万円となります。
2026年の期末配当予想および次期連結業績予想については、決算補足資料でご説明します。
損益計算書の概況
まず、損益計算書の概況についてご説明します。スライドの2025年12月期の連結業績の概況をご覧ください。先ほどご報告した売上高521億1,700万円は、期初計画比94.8パーセント、修正予想比100.2パーセント、前年同期比95.2パーセントとなっています。
売上総利益は60.4パーセントの314億5,600万円で、期初計画比95.0パーセント、修正予想比98.6パーセント、前年同期比95.9パーセントです。販管費は296億9,700万円で、期初計画比97.4パーセント、修正予想比100.0パーセント、前年同期比98.1パーセントとなりました。
営業利益は17億5,900万円で、期初計画比67.7パーセント、修正予想比80パーセント、前年同期比69.5パーセントです。経常利益は20億8,600万円で、期初計画比71.9パーセント、修正予想比86.9パーセント、前年同期比72.4パーセントとなっています。当期純利益は14億7,400万円で、期初計画比73.7パーセント、修正予想比86.7パーセント、前年同期比76.6パーセントとなりました。
通期連結業績の売上高については、国内事業が堅調に推移した一方、海外における韓国事業の苦戦などの影響により、期初計画および前年実績を下回る結果となりました。
各段階利益については、セール販売の増加による利益率の低下などの影響で、修正予想を含めて下回る結果となりました。
業績推移
続いて、売上高と各段階利益の3年間の推移をご説明します。2024年から開始した中期経営計画で掲げた基本政策を推し進めてきましたが、2025年度は売上高、利益額ともに前期を下回る結果となりました。2026年度は、引き続き国内事業において主力インポートブランドの新規出店を実行することで、収益性の向上に取り組みます。
貸借対照表の概況
続いて、貸借対照表の概況についてです。スライドに3年間の推移を示しています。2025年末においては、現金および預金、棚卸資産、マーケティング関連資産の増加により、資産が増加しました。一方、負債については支払手形や借入金の減少によって、前期末より減少しています。また、円安の進行に伴う為替換算調整勘定の増加により、純資産も増加しています。
次に、セグメント別概況についてです。
セグメント別 業績の概況
セグメント間の取引消去前の数値について、エリアごとの概況を記載しています。日本の売上高は前年同期比100.3パーセント、営業利益は96.2パーセントです。韓国は売上高が前年同期比90.9パーセント、営業利益が55.2パーセントです。欧州の売上高は前年同期比104.9パーセントで、営業損失は1億8,300万円(前年同期は2億3,600万円の営業損失)となりました。
その他海外では、売上高が前年同期比112.0パーセント、営業損失が2,600万円(前年同期は5,700万円の営業損失)という状況です。日本では主力インポートブランドが堅調に推移した一方、アパレルブランドの不振や専門店からの受注減により、営業利益が前年を下回る結果となりました。
海外において、韓国は秋物販売の苦戦および為替レート変動のマイナス影響により、売上高および営業利益がともに減少しました。欧州では、主力の卸売事業および小売事業が堅調に推移した結果、売上高が増加し、営業損失が減少しました。
また、その他海外では、米国で「IL BISONTE(イル ビゾンテ)」の卸売事業および小売事業が堅調に推移した結果、売上高が増加し、営業損失が減少しました。その他事業においては、生産およびOEM事業で売上高が減少したものの、物流事業ではグループ外売上が増加した結果、営業利益が増加しました。
業績推移
セグメント別売上高の推移を、過去3年間のグラフで示しています。濃い赤色は日本事業を表しています。アパレル関連事業における国内比率は、2023年が41.0パーセント、2024年が42.7パーセント、2025年が44.7パーセントとなっています。
チャネル別 業績の概況(グループ合計)
続いて、チャネル別概況です。グループ全体のチャネル別業績の概況をグラフで示しています。2025年は、国内・海外を合わせたEC売上高が増加しました。2025年通期のルックグループ全体における国内・海外合計のEC化率は、前年から1.1ポイント上昇して15.6パーセントとなっています。
チャネル別 業績の概況(国内・海外)
チャネル別の業績概況を、国内・海外別に示したものです。左側の国内では、新規出店によりリアル店舗の売上高が増加しました。一方、右側の海外ではECの売上高が増加しています。2025年通期の国内EC化率は18.5パーセント、海外EC化率は13.2パーセントです。
チャネル別 業績の概況(販路別詳細)
続いて、チャネル別業績の概況をより詳細に示したものです。左側には国内リアル店舗の内訳を示したグラフと表があり、右側はEC事業の国内外の状況を表したものです。
国内では、直営店を中心に新規出店を進めた結果、リアル店舗売上高に占める直営店の比率は55パーセントとなりました。また、EC事業では、海外においてオンラインモール上でのセール販売が拡大したことなどにより、前期を上回る108.2パーセントとなっています。
チャネル別 業績の概況(主力市場)
次に、主力市場の概況についてです。左側がブランド事業別の販売実績、右側が店舗・EC別の販売実績を示しています。国内においては、アパレルブランドが天候不順の影響で苦戦しましたが、主力インポートブランドが堅調に推移したことで、前期を上回りました。
韓国では、新政権による支援策を背景に、下期において民間消費が持ち直す動きが見られました。しかし、為替レート変動の影響もあり、通期では前期を下回る結果となりました。
店舗数推移
2025年の主なトピックスにおける、店舗数推移について記載しています。2025年12月末時点の国内リアル店舗は合計241店舗です。
国内店舗数は主力インポートブランドの新規出店を進める一方で、不採算店舗の閉鎖を行った結果、前期末から3店舗増加しました。2026年も引き続き積極的に主力ブランドの新規出店と不採算店舗の閉鎖を進めていく予定です。
国内241店舗に対して、韓国は289店舗、ヨーロッパは4店舗、北米は1店舗となっており、グループ全体では535店舗のリアル店舗があります。また、国内241店舗のうち、一番多いのが「IL BISONTE」の55店舗、次に「Marimekko」が41店舗、「A.P.C.」が37店舗となっています。
ブランド別 トピックス(1/2)
主力ブランド別のトピックスです。スライドには、主力3ブランドが2025年に実施した販売施策を記載しています。
ブランド別 トピックス(2/2)
スライド左側に、2025年1月から販売を開始した新規ブランド「SMYTHSON(スマイソン)」における販売施策を記載しています。
ブランド別 トピックス
2026年度に向けた新規事業については、スライドの左側には、国内の新規事業として昨年ポップアップ展開を行った「STRATHBERRY(ストラスベリー)」を記載しています。また、韓国事業については、スライドの中央に新規ブランドである「SOEUR(スール)」と、「A.P.C.GOLF」の卸売販売についての計画を記載しています。
2026年12月期 通期 連結業績計画
2026年12月期の通期連結業績計画についてご説明します。
2026年の計画では、売上高は460億円、前年の88.3パーセント、前期からマイナス61億1,700万円を計画しています。営業利益は17億円で、前年の96.6パーセント、前期からマイナス5,900万円です。経常利益は20億円で、前年の95.9パーセント、前期からマイナス8,600万円です。当期純利益は16億円で、前年の108.5パーセント、前年からプラス1億2,600万円を計画しています。
2026年は、国内では引き続き主力インポートブランドの新規出店を推し進める計画ですが、海外では株式会社アイディールックにおけるSMCP Holding SASとの独占販売契約終了の影響により、韓国事業の売上高が前年に対して80億円減少する見込みです。
この状況を踏まえ、通期連結業績は売上高460億円、営業利益17億円を計画しています。
なお、2026年12月期期末配当予想は、1株当たり100円、配当性向は48.7パーセントを予定しています。
2025年の総括および2026年の見通しについて
澁谷治男氏:代表取締役社長の澁谷です。よろしくお願いします。それでは、2025年の総括についてご説明します。
ルックグループの2025年通期連結業績は、ご報告のとおり、海外事業の苦戦を国内事業が補いきれず、前年と比較して減収減益で終了しました。
まず、国内事業についてですが、主力インポートブランドである「IL BISONTE」「Marimekko」「A.P.C.」の新規出店を計画どおりに推し進め、その結果、新規店舗を含めて堅調に売上が推移しました。
一方、アパレルブランド事業においては、夏物と冬物商品のプロパー販売が堅調に推移したものの、季節をつなぐ春物と秋物商品については温暖化の影響による天候不順も重なり苦戦し、セール販売が増加しました。
また、昨年も専門店やセレクトショップへの卸売販売が苦戦し、前年を下回って終了しています。
その結果、日本市場の売上は前年比100.3パーセント、営業利益は前年比96.2パーセントとなりました。
中期経営計画において、日本市場は主力ブランドで5年間に30店舗の出店を掲げていますが、2024年から昨年までの2年間で25店舗を出店しました。そして、本年2026年には9店舗の新規出店を予定しており、3年間で計34店舗を出店する計画です。この結果、国内における中期経営計画の目標をクリアする見込みです。
本年の出店をしっかりと進め、来年以降に良い出店ができるよう、本年から検討を進めていきます。
一方、海外事業についてですが、まず韓国では、韓国ファッション市場全体および当社グループともに、ここ4年間業績が悪化しています。昨年は、年初から政府による戒厳令の発令や大統領の罷免、さらに4月以降は米国による相互関税の影響もあり、10月頃までの市況は厳しい状況が続きました。しかし、11月以降は徐々に景気刺激策の効果が見られ、特に百貨店市況を中心に売上が回復してきました。
当社グループの株式会社アイディールックについても、韓国国内市況と同様に少しずつ回復してきました。しかしながら、通期では業績不振を補いきれず終了しました。
また、韓国においても中期経営計画の5年間で、主力ブランドやインポートブランドにおける30店舗の新規出店計画を掲げています。2024年から昨年までの2年間で15店舗、本年2026年には7店舗の出店を予定しており、3年間で計22店舗の新規出店を計画しています。このように、中期経営計画で掲げた30店舗の出店ペースで進捗しています。
本年は、株式会社アイディールックとSMCP Holding SASとの契約終了の影響もあり、韓国2社の合計で売上高が前年から80億円減少する見込みです。
今年から韓国での新規事業として、「A.P.C.GOLF」のオセアニア、東南アジア、東アジアへの卸売販売を開始します。また、新規ブランドであるフランスのコンテンポラリーブランド「SOEUR(スール)」との契約を締結し、2026年春夏シーズンより販売を開始する予定です。韓国市場で強い婦人服コンテンポラリーゾーンでの展開を進めていきます。
韓国については、SMCP Holding SASとの契約終了の影響が大きく、2026年度は利益を追求するビジネスへのシフトを図り、2028年度の中期経営計画最終年度に向けて、丁寧な運営に徹し、売上以上に利益を追求していきたいと考えています。
イタリアの「IL BISONTE S.p.A.」においては、直営店事業を強化した結果、イタリアの2店舗が順調に売上高を伸ばしました。また、卸売事業では日本とアメリカが好調でしたが、欧州では苦戦しました。イタリア事業については、昨年および一昨年に赤字となりましたが、販管費の効率化を進めることで、本年には業績回復を目指したいと考えています。
2026年度のルックグループは、日本を中心に売上と利益を拡大しつつ、欧米での売上の拡大を図り、新規エリアである東南アジアや東アジアのビジネスも強化していきます。また、韓国では着実に足元を固めながら、利益を追求しつつ、主力ブランドで売上拡大を目指します。
さらに、2028年に向けて、可能性のある国への投資を行い、良い結果が得られるよう取り組んでいきたいと考えています。ご説明は以上です。