5日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。中東情勢混迷の長期化懸念は一服し、リスク選好的な円売りがドルを押し上げる見通し。有事のドル買いも根強いだろう。ただ、上値では為替介入への警戒が続き上値は重いだろう。
前日は中東情勢の緊張を背景に続いていた有事のドル買いが収束し、持ち高調整のドル売り・円買いが主導する展開となった。ただ、米経済指標でADP雇用統計とISMサービス業景況感指数は予想以上に改善し、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ見送りの思惑からドル売りは後退。ユーロ・ドルは1.1640ドル台で伸び悩み、ドル・円はおおむね157円台を維持した。本日アジア市場でドル・円は失速後、157円台に再浮上した。
中東情勢を巡る過度な警戒感はやや後退し、この後の海外市場は有事のドル買いの巻き戻しが先行。ただ、情勢の不透明感自体は残るためドル売りの勢いは限られるだろう。また、足元で公表された米経済指標の底堅さを受け、3月の追加利下げ観測が後退していることはドルの支えとなりそうだ。一方、中東リスクへの過度な警戒は和らぎ、株高・円安が見込まれる。ただ、日米協調介入への警戒感は引き続きドルの上値を抑える材料となり得る。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 スイス・2月失業率(予想:3.2%、1月:3.2%)
・19:00 ユーロ圏・1月小売売上高(予想:前月比+0.2%、12月:-0.5%)
・22:30 米・10-12月期四半期非農業部門労働生産性(予想:前期比+1.8%)
・22:30 米・前週分新規失業保険申請件数(前回:21.2万件)