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為替週間見通し:ドル上昇は一服か、引き続き為替介入を警戒

【今週の概況】
■原油先物の急騰を受けて円売り強まる

今週の米ドル・円は強含み。2月末に米国とイスラエルによるイラン攻撃が開始されたが、イランによる報復攻撃の対象が拡大し、中東地域における紛争状態は長期化するとの見方が広がったことから、安全逃避的な米ドル買い・円売りが優勢となった。中東地域からの原油輸送が困難となり、供給不安が高まったことから原油先物が急騰したことも米ドル買い・円売りを促す要因となった。中東情勢の悪化は世界経済の不確実性を高める一因となるが、日本銀行による早期追加利上げの可能性は大幅に低下し、日米金利差が意識されたことも米ドル買い・円売りにつながったようだ。

3月6日のニューヨーク外為市場でドル・円は157円40銭まで下落後、158円09銭まで買われた。この日発表された2月米雇用統計は市場予想を下回る内容だったことから、リスク回避的なドル売り・円買いが観測されたが、トランプ米大統領がイラン戦争の長期化を示唆し、原油先物が急騰したことから、米ドル買い・円売りが優勢となった。ただ、原油価格の大幅な上昇は米国経済を圧迫するとの懸念が生じたことでリスク選好的な米ドル買い・円売りは一服。米ドル・円は157円82銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:155円85銭-158円09銭。

【来週の見通し】
■ドル上昇は一服か、引き続き為替介入を警戒

来週の米ドル・円は上昇一服となる可能性がある。米国・イスラエルによるイラン攻撃とイラン側の報復で中東情勢は混迷を深め、ドル選好地合いは継続する見通し。原油高に伴うインフレ圧力の高まりを意識したドル買いも想定される。2月米雇用統計は市場予想を下回ったが、原油高によるインフレ持続を受けて米政策金利の据え置きを織り込んだドル買いも想定される。

ただ、円安進行を受けて日米協調介入への警戒感が高まれば、米ドル買い・円売りの勢いは弱まりそうだ。米通貨当局による「レートチェック」が行われたとされる1ドル=159円台に再上昇する局面では日米通貨当局による円安けん制が強まり、為替介入が実施される可能性もあることから、リスク選好的なドル買い・円売りは159円近辺で一服するケースも想定される。

【米・2月消費者物価コア指数】(3月11日発表予定)
11日発表の米2月消費者物コア指数(コアCPI)は前年比+2.4%と1月実績を下回る可能性がある。市場予想を下回った場合、ドル売り材料になり得る。

【米・2月コアPCE価格指数】(3月13日発表予定)
13日発表の米1月コアPCE価格指数は前年比+3.1%と、前回実績の+3.0%を上回る可能性がある。想定通りならドル買い材料となろう。

予想レンジ:155円50銭-159円50銭

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