イーグル工業は2月5日、2026年3月期第3四半期(2025年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.1%増の1,317.88億円、営業利益が同45.9%増の99.86億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同56.3%増の75.02億円となった。主に自動車・建設機械業界、および半導体業界向けの増収が寄与し、各段階利益において大幅な増益を達成した。
自動車・建設機械業界向け事業は、EV生産台数の伸長を背景としたサスペンション用ソレノイドバルブの好調に加え、内燃機関(ICE)向け製品も堅調に推移した。同セグメントの営業利益は23.52億円(前年同期比234.2%増)と急伸している。これは数年来の価格改定や現場の改善活動に加え、収益性の高いICE向け部品の増量が利益貢献したことによる。好調なサスペンション用バルブは、小型・省スペース設計を可能とする高い技術的優位性を有し、今後のさらなる伸長が期待される。
半導体業界向け事業も、生成AIやデータセンター向け高付加価値メモリ需要を背景に回復基調にあり、売上高は同25.7%増の116.14億円となった。営業損失は大幅に縮小し、足元の受注好調から来期の黒字化への確信度は高まっている。この半導体分野の収益改善が、グループ全体のROE向上に向けた鍵となる見通しだ。
その他の事業も概ね堅調だ。舶用業界向け事業は、グローバルで約6割という圧倒的シェアを背景に、新造船・修繕需要ともに好調を維持した。一般産業機械業界向け事業は、成長が続くインド市場での引き合いが増え、セグメント利益は増益を確保した。航空宇宙業界向け事業は、納入時期が第4四半期に集中する影響で累計では減収減益となったが、防衛・宇宙向け需要は堅調で進捗は概ね想定通りである。
2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高1,750.00億円、営業利益117.00億円とする期初計画を据え置いた。年間配当予想については、堅調な業績を踏まえ前回予想から5円増配の1株当たり125円(前期は100円)に修正した。また同社は、2026年10月を効力発生日としてNOKとの共同株式移転による経営統合を決定しており、グループ経営資源の最適化を通じてさらなる収益力強化を目指す方針である。