売れるネット広告社グループ は13日、2026年7月期第2四半期(25年8月-26年1月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.1%減の7.33億円、営業損失が0.86億円(前年同期は1.30億円の損失)、経常損失が0.87億円(同1.30億円の損失)、親会社株主に帰属する中間純損失が0.91億円(同3.94億円の損失)となった。利益面は粗利率の改善およびコスト最適化の進展により収益性は着実に改善している。
マーケティング支援事業の売上高は前年同期比8.6%増の3.14億円、セグメント利益は0.13億円(前年同期は1.50億円の損失)となった。当中間連結会計期間の実績について、売れるネット広告社は、前年度からの不正注文問題及び一部大手クライアントの広告費用対効果悪化の影響が残るものの、各種対策の強化によりマーケティング支援サービスの売上高は回復基調で推移している。また、「運用型広告」は順調に拡大を続けており、売れる越境EC社については前期に受注していた中国越境におけるライブコマースの施策が段階的に実施となったことなどから堅調に推移している。
コマース事業の売上高は同66.3%減の0.53億円、セグメント損失は0.24億円(同0.13億円の損失)となった。主力商品のシートマスク「KogaO+」については、SNSプラットフォームにおけるアルゴリズム変更等の影響により広告効率が低下し、売上が減少した。一方で、新たなチャネルとして「TikTok Shop」を活用した販売施策を開始したことにより、新規顧客からの反応が得られるなど、売上回復に向けた一定の手応えが見え始めている。
グローバル情報通信事業の売上高は同13.0%減の3.12億円、セグメント利益は同33.5%減の0.29億円となった。JCNTが行う「携帯端末・Wi-Fiルーター等のモバイル通信機器総合レンタルサービス事業」を主軸としている。前年には国際的なイベントや選挙など一過性の要因による需要があった反動から前年実績には及ばなかったものの、修学旅行等の需要増により堅調に推移した。
デジタルアセット・Web3事業の売上高は0.52億円、セグメント利益はM&A関連費用を除いたベースで黒字を確保した。SOBAプロジェクトの売上が堅調に推移していることに加え、12月に立ち上げた暗号資産復旧サービス「ビットコイン・セイヴァー」も順調に立ち上がり、複数の復旧案件を受託している。アクセス不能となっているビットコインは世界で約370万BTC、約60兆円規模の「眠れる資産」とも言われており、同社は新たな成長領域として同事業の拡大を進めている。
また同社は成長戦略の柱としてM&Aを積極的に推進しており、今期は提案受理件数が50件以上に達する中、基本合意を4件締結するなどM&A戦略は順調に進展している。既存事業とのシナジーを重視した「戦略的同規模M&A」を基本方針としており、今後も事業ポートフォリオの拡充と収益基盤の強化を図っていく方針としている。
2026年7月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比20.0%増の18.80億円、営業利益は0.14億円、経常利益は0.11億円、親会社株主に帰属する当期純利益は0.02億円とする期初計画を据え置いている。