アクシアル リテイリングは2月3日、2026年3月期第3四半期(25年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.6%増の2,229.45億円、営業利益が同9.1%増の101.31億円、経常利益が同9.4%増の103.84億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同9.7%増の70.06億円となった。売上高については、第3四半期連結累計期間として過去最高の実績を確保している。
同社グループは、スーパーマーケット「原信」「ナルス」「フレッセイ」を主力に展開し、物価上昇や競合激化が続く市場環境下で「おいしさ企画化計画」による商品力強化を推進した。当期間では「生姜醤油鍋スープ」が記録的な大ヒットとなったほか、月に2回実施されるガーリックやエビなどのテーマ別フェス企画が、CMやSNSプロモーションとの連動により来店客の体験価値を高め、高い支持を得ることに成功した。また、徹底したコストコントロールやオペレーション改善を継続したことで、諸経費の増加を吸収し、各段階利益で前年同期を上回る実績を達成した。
事業別の動向では、スーパーマーケット事業において独自のブランディング戦略を加速させている。新たな取り組みとしてイタリア産パスタ等の「直接輸入」を実現し、実施体制を整備したほか、秋には新スイーツブランド「Pont de Peinture(ポン・デ・パンチュール)」を立ち上げるなど、他社にない魅力的な商品群を拡充した。また、530品目を超えるプライベートブランド(PB)を核にして、2,000品目以上の購買頻度の高い商品を厳選してエブリデー・ロー・プライス(EDLP)で提供する一方、専門店の品質に匹敵する「おはぎ」などの名物商品でも優位性を発揮している。4月に刷新した「原信ナルスアプリ」は、来店特典の廃止により一時的な客数の下振れを招いたものの、1人当たりの買上げ点数は上昇しており、より購買意欲の高い顧客層の定着に繋がっている。
2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.5%増の2,860.00億円、営業利益が同5.5%減の114.00億円とする期初計画を据え置いている。第3四半期末時点の営業利益進捗率は88.9%に達しており概ね良好に推移しているが、第4四半期における除雪費用や新店舗の開店費用といった不確定要素を考慮し、予想値を維持した。