■Solvvyの事業概要
1. 事業概要
(1)ビジネスモデルと特長・強み
同社はアフターサービスを基点としたストックビジネスコンサルティングを提供している。保証をはじめとした各種ソリューションを組み合わせ、企業がストックビジネスで継続的な収益創出を実現するまで支援する。具体的には、同社独自のエンゲージメントプラットフォームと連携し、アフターサービス組成やSaaSプロダクト導入などを中心とするストックビジネス創出に必要な仕組化を支援する。また、オリジナルアプリを通じたアフターサービスのDXやデジタルマーケティング、組込型金融といった各種ソリューションを組み合わせることで、エンドユーザーへのアプローチを支援し、活性化及び収益化を伴走するビジネスモデルである。
セグメント区分(メディアシークとの経営統合に伴い2025年6月期中間期より変更)は、住宅領域を対象に長期保証をはじめとした各種アフターサービスソリューションを提供するHWT事業、HWT事業の知見・ノウハウを活用して再エネ・GIGA・新規領域など非住宅領域に展開するEXT事業、メディアシークが展開するSI案件受託等を中心とするLFT事業、及び各種金融サービスのFNT事業・その他としている。アフターサービスを基点に各種ソリューションを組み合わせ、ストックビジネスでの継続的な収益創出まで企業を支援するストックビジネスコンサルティングを提供している。
収益の柱はHWT事業とEXT事業で、戸建・マンションなどの住宅建物、水回りなどの住宅設備機器、太陽光発電・蓄電機器、教育用PC・タブレット端末、EV、家電などの顧客企業に対して、設備延長保証サービスの提供、点検・修繕工事の受託、業務効率化を支援するSaaSプロダクトの提供などを中心に、保証・デジタルマーケティング・システム開発・業務運営・組込型金融といった各種ソリューションを組み合わせ、ストックビジネスでの継続的な収益創出まで企業を支援するストックビジネスコンサルティングを提供している。
HWT事業とEXT事業のビジネスモデルは基本的には同じである。各種製品・サービスを製造・販売する顧客企業に対して、保証サービスやSaaSプロダクトを中心とする各種アフターサービスソリューションを提供する。顧客企業は最終ユーザーとの間で販売契約を結んで代金を受け取る際に、同社の任意加入の延長保証サービスを付加した場合は同社に支払う保証料を含めて代金を受け取る。対象となる設備・機器に故障・破損などのトラブルが発生した場合は、最終ユーザーからの依頼または顧客企業からの依頼に基づいて、同社が顧客企業を代行する形で修理事業者(外注の協力会社など)を手配・派遣し、点検・修理・交換などを行う。保証料やアフターサービスに係る利用料などは顧客企業から同社に支払われる。最終ユーザーにとっては保証期間延長によって安心感が得られるメリットがあり、顧客企業にとっては同社のサービスを利用することで延長保証にかかる運営コストを負担することなく、最終ユーザーとの接点が長期化することで販売促進につなげるなどのメリットがある。
保証制度の運営はバックアップ損害保険締結・運用やオペレーションなどが特殊であるため、高度な専門性が必要となるが、それに対応できることが同社の強みである。社内に保険・オペレーション・金融の各領域で経験豊富な人材を揃え、保証制度導入を検討する顧客企業に対し、大手損害保険会社とも連携しながら顧客企業負担の初期保証期間延長や最終ユーザー負担の延長保証サービスの提供が可能であるほか、ニーズに合わせて適切な保証制度を設計・構築するノウハウを持ち、業務オペレーション代行・サポートまでトータルでソリューションを提供できる。そして創業以来のコアマーケットである住宅領域においては、大手ハウスメーカー、マンションデベロッパー、地方工務店など累計4,000社以上の顧客に幅広いソリューションを提供している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)