マネーボイス メニュー

アクシス Research Memo(1):DX需要を追い風に成長が続く。株主還元やM&Aなどの成長投資を大幅強化

■要約

アクシスは、東証スタンダード市場上場の独立系システムインテグレーター(SIer)である。1991年の設立以来、金融機関向けを主軸としたシステム開発を通じて事業基盤を構築してきた。現在は、ITコンサルティングから開発、クラウド基盤構築までを一貫して担う「システムサービス事業」と、自社開発のクラウド型運行管理システム「KITARO」などを提供する「ITサービス事業」を展開している。創業以来蓄積してきた金融機関向けシステム構築のノウハウと、創業以来35期連続の黒字経営を維持してきたプロジェクト管理能力が強みだ。「デジタルで社会に貢献する」とのビジョンの下、ITコンサルティング企業への進化を推進している。

1. 2025年12月期の業績概要
2025年12月期の業績は、売上高が前期比9.4%増の8,134百万円、営業利益が同12.4%増の888百万円、経常利益が同8.2%増の917百万円、当期純利益が同7.5%増の642百万円と過去最高の業績を達成した。上場以来6期連続の増収増益となる。上期の公共社会インフラ案件の失注により、計画よりやや遅れが出たが、全社一丸での体制強化により下期に同分野の大型案件を受注した。主力のシステムサービス事業では、売上高が同9.6%増の7,698百万円と上場以来全四半期で連続増収を継続した。ITサービス事業では、売上高が同6.3%増の435百万円となった。「KITARO」の契約台数が前期比719台増の9,738台と順調に拡大した。

2. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期通期の業績は、売上高が前期比16.1%増の9,444百万円、営業利益が同12.6%増の1,000百万円、経常利益が同9.5%増の1,005百万円、当期純利益が同8.9%増の700百万円と、いずれも過去最高を更新する計画だ。高収益領域へのシフトにより収益力強化を図る一方、将来の成長に向けた人材投資等の先行投資も継続することから、営業利益率は前期と同水準の10.6%を見込む。2025年12月期末の受注残高が前期末比20.3%増の1,918百万円と大幅に積み上がっていることや、各セクターのDX需要が旺盛であることを鑑みると、十分に達成可能な水準と考えられる。

3. 中期経営計画
新中期経営計画「Go Beyond」では、従来のシステムインテグレーション(SI)事業の枠を超え、顧客の経営課題に伴走する「価値共創パートナー」への進化を基本方針としている。主な財務目標として、最終年度である2029年12月期に売上高14,000百万円以上、営業利益1,600百万円以上、営業利益率12.0%以上、ROE18.0%以上、配当性向40.0%以上を掲げている。同社はM&Aに40億円超、人材投資に30億円超、サービス開発・設備投資に10億円超を想定するなど、総額80億円超にのぼる成長投資を計画している。加えて、配当性向40.0%以上への引き上げなど、株主還元を一層強化する方針である。次の成長ステージでは、M&A実行力、上流・AI人材の確保と育成、そして新経営体制の下での計画遂行力が焦点となるであろう。

■Key Points
・金融機関向けのシステム構築に強み
・創業以来35期連続の黒字経営、堅実な無借金経営
・上場以来全四半期で増収を達成
・株主還元を強化し、配当性向40.0%以上へ段階的に引き上げ
・累進配当を導入、原則減配なし

(執筆:フィスコ客員アナリスト 三浦 健太郎)

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。