エグゼクティブ・サマリー
段卓氏(以下、段):みなさま、本日はお忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。株式会社アクシージア代表取締役の段卓です。これより、弊社取締役管理部担当の福井が中間期の決算報告を行います。
福井康人氏(以下、福井):ご紹介にあずかりました、株式会社アクシージア取締役管理部担当の福井です。それでは、中間期決算概況についてご説明します。まず、エグゼクティブサマリーです。
この中間累計の数字は、売上高が67億7,000万円で前年同期比7.8パーセントの増収となりました。営業利益はマイナス1,000万円、前年同期の営業利益は1億1,000万円でした。純利益は2,000万円、前年同期は6,000万円でした。
日中関係の緊張による厳しい事業環境下にもかかわらず、中国ECを中心に売上高を伸ばすことができ、売上高は前年同期比7.8パーセントの増収を達成しています。
中国への広告投資の強化や日本売上拡大のための先行投資、さらに売上拡大に伴う支払手数料の増加により、1,000万円の営業損失を計上しました。
トピックスとしては、6点挙げています。まず中国では、通期予算計画の達成に向け、下期以降も中国市場への投資を強化します。一方、日本市場では、直営店「AXXZIA なんばCITY店」を3月にオープン予定で、日本での売上拡大を図っていきます。
第3市場では、百貨店などへの販路拡大を行いました。東南アジアの売上は前期比プラス196.5パーセントを達成しました。
プロダクトに関しては、「エイジーセオリー」の「AGドリンク」がシリーズ累計販売数200万箱を突破しました。また、「アクシージア」ブランドにおける日本向け新製品「エッセンスシート プレミアム グロウ」を5月に発売予定です。
さらに、主力製品である「ヴィーナスレシピ」の「ザ ピュア ドリンク」が機能性表示食品として受理されました。
売上・利益の状況 (2026年7月期 中間期 連結)
売上および利益の状況です。売上高は中国EC売上が着実に伸び、前期比プラス7.8パーセントを達成しました。一方、中国売上の成長を目的とした広告投資や日本への先行投資の強化により、1,400万円の営業損失となりました。具体的な数値はスライドのとおりです。
地域別・チャネル別 売上高 (2026年7月期 中間期 連結)
地域別およびチャネル別売上高です。こちらは通常ご提示している資料ですが、日中関係の緊張等による厳しい事業環境にもかかわらず、中国の売上は13.7パーセントの大幅増収を達成しました。
日本の売上は、日中関係の緊張等が一因となっているインバウンド需要の減少による影響等を受けて一部減少しましたが、第3市場は東南アジアを中心に大きく成長しました。
その結果、中国売上のシェアが高まり、中国、日本、第3市場のシェア構成に変化が生じました。中国の売上高は49億円で、構成比は68.9パーセントから72.7パーセントに増加しました。
一方、日本と第3市場の売上高は18億円で、構成比は前期31.1パーセントから27.3パーセントへとわずかに低下しました。
中国EC売上高推移 (2026年7月期 中間期 連結)
中国ECの売上高推移です。「W11」での好評を受け、積極的に自社ライブ販売を強化した結果、「Douyin」「Tmall」の売上が拡大しました。その結果、中国EC売上全体で前期比14.9パーセントの増収を達成しました。
ブランド別 売上推移 (2026年7月期 中間期)
ブランド別売上推移です。「エイジーセオリー」は引き続き中国ECを主軸に売上を拡大し、前期比プラス19.9パーセントを達成しました。また、育成分野では「ヴィーナスレシピ」の「PQドリンク プラス」が牽引し、プラス17.4パーセントと順調に成長しています。
売上原価・販管費の状況 (2026年7月期 中間期 連結)
売上原価・販管費の状況です。まず、粗利率の高い「AGドリンク」の売上が伸びたことにより、原価率が2.1ポイント改善しました。一方で、中国売上の拡大や日本における成長加速を目的とした広告投資を強化したこと、および中国EC売上の拡大に伴う支払手数料の増加が影響し、売上高販管費率は4.2ポイント増加しています。
また、売上高は67億7,400万円、売上原価が17億6,600万円で、売上原価率は26.1パーセントとなっています。販管費は50億2,300万円で、販管費率は74.1パーセントとなり、結果として営業利益はわずかですが赤字となりました。
バランスシートの状況 (2026年7月期 中間期 連結)
B/Sの状況です。自己資本比率は78.7パーセントで、引き続き良好な水準を維持しています。現預金など資本勘定の数値を見ていただくと、その良好さをご確認いただけると思います。
【中国】現状の課題と下期以降の方針
続きまして、トピックスです。まずは中国について、現状の課題と下期以降の方針をご説明します。
事業環境を踏まえ、下期以降も中国市場への投資を強化します。利益確保が可能な中国売上を増加させることで、営業利益額の成長を図り、通期計画の達成を目指します。
事業環境についてはスライドのとおりですが、中国市場は緩やかに回復しており、底打ちが見えていると考えています。
当社の現状については、先ほどご説明したとおり、中国の売上は前期比プラスで推移しています。また、プロダクトという観点では、すべての主要ブランドで売上が伸長しています。一方で、KOLへの手数料等の高騰により、営業利益率の悪化が見られます。
これを踏まえ、今後の方針としては、まず、下期も引き続き中国市場への投資を強化し、中国での売上をさらに拡大します。中国売上増強により営業利益額の成長を促し、通期計画の達成を目指します。
【中国】 主力製品 ザ ピュア ドリンクを機能性表示食品として販売開始
主力製品「ザ ピュア ドリンク」の機能性表示食品としての販売開始についてご説明します。「ザ ピュア ドリンク」は「AGドリンク」「エッセンスシート」に続く第3の柱となるインナーケア製品であり、機能性表示食品として受理されました。
科学的根拠に基づいて効果を訴求することで、さらなる売上拡大を図ります。機能性関与成分については、スライド右下をご覧ください。
【日本】 日本向け新製品の発売
日本向け新製品の発売についてご説明します。主力製品「エッセンスシート」を、日本市場向けに成分と仕様を変更した「エッセンスシート プレミアム グロウ」を5月から発売する予定です。初めての方でも試しやすい価格や枚数に設定し、新規顧客の獲得を目指していきます。
発売の背景です。「エッセンスシート」は、累計販売個数600万個を超える当社のNo.2製品です。これを日本市場向けに仕立てました。
スライド右側には価格と仕様が記載されています。3,300円で内容量は20枚入りとなっています。従来の「エッセンスシート」は内容量60枚入りで9,900円です。今回、手に取りやすい価格帯とすることで、新規顧客の獲得を狙っています。
乾燥によるくすみや小じわが気になり始めた層をターゲットとしています。成分に関しては、スライドに記載のとおりです。
販売戦略としては、「TikTok」などのSNSを活用し、製品PRを実施しています。また、ECサイトや化粧品専門バラエティショップでも購入しやすい設計にしており、美顔器とのセット販売も行っています。これにより、リピート購入を促し、LTVの向上を目指しています。
【日本】 日本市場における販路拡大
日本市場における販路拡大についてご説明します。3点挙げています。まず、3月に「AXXZIA なんばCITY店」の直営店をオープンする予定です。また、タッチポイントの拡充を行い、日本国内での認知度拡大を図る目的で化粧品専門バラエティショップでの展開を強化しており、引き続き、この取り組みを進めていきます。認知度の拡大とともに、売上の拡大を目指します。
直営店の「AXXZIA なんばCITY店」については、南海なんば駅直結という大変良い立地に出店することで、幅広い客層へのアプローチを図ります。アクシージアの製品に加え、エムアンドディ社の「ベルバイ」など、グループの製品も取り扱う店舗とする予定です。
次に卸についてです。1月に「@cosme TOKYO」で期間限定イベントを実施し、全国の化粧品専門バラエティショップで展開を強化しています。俳優の前田敦子さんを招き、「@cosme TOKYO」にてインスタライブを実施して大きな成果を上げました。「リスブラン」を注力ブランドとして、積極的に露出を強化しています。
最後にECについてです。「TikTok Shop」において、インフルエンサーによるライブ販売やアフィリエイト投稿を実施し、露出を増やして認知度向上および新規顧客の獲得を図っています。また、自主ライブ販売の育成にも取り組んでいます。
【第3市場】マレーシア、シンガポール、香港における販路拡大
第3市場であるマレーシア、シンガポール、香港における販路拡大についてご説明します。
東南アジアの売上は前期比プラス196.5パーセントを達成しました。マレーシアではインフルエンサーマーケティングが好調で、売上がQonQで99.5パーセント増を記録しています。引き続きKOLの開拓を行い、新規顧客の獲得を目指します。
それぞれの国での取り組みをご説明します。まず、マレーシアでは、ECが主要な販路となっています。インフルエンサーマーケティングについては、先ほどご説明したとおり、既存KOLによる定期的なライブ販売の実施によりリピート購入が増加しています。
さらに、トップKOLが運営するECサイトで当社製品を取り扱う予定です。これにより、購入単価の上昇を図るとともに、リピート顧客の購入促進を目指します。今後もKOLの開拓を継続し、新規顧客の獲得を図ります。
シンガポールではリテールとECの両面で展開しています。リテールでは、12月より老舗百貨店「TANGS at Tang Plaza」にポップアップ出店をしています。ECにおいては、シンガポールの人気女優Joanne Pehさんを本社に招き、ライブ販売イベントを実施しました。これも売上拡大に大きく寄与しています。今後も百貨店やリテール店舗での取り扱いを拡大しつつ、オンライン販売を強化して売上拡大を図ります。
香港ではリテール業態において、12月にオープンした「@cosme」初の海外旗艦店「@cosme HONG KONG」で取り扱いを開始しました。香港在住者や観光客に向けて、海外で人気の「AGドリンクXI」や「エッセンスシート」を中心に製品を展開しています。
説明は以上です。
質疑応答:第2四半期に日本の売上が減少した要因について
司会者:「第2四半期、11月から1月の日本の売上が前年同期比減であった理由を教えてください」というご質問です。
福井:スライドの7ページ目の円グラフにも記載されていますが、日中関係の緊張等によりリテール直営店におけるのインバウンド売上に影響があったほか、円安の影響により、子会社であるエムアンドディ社の化粧品並行輸入事業の売上が奮わなかったことが、最も大きい要因です。
質疑応答:中国市場における第2四半期の業績について
司会者:「同じく第2四半期、11月から1月の中国売上は前年同期比で1パーセント増ですが、これは市場成長を下回っているのではないでしょうか? 背景を教えてください」というご質問です。
段:中国売上に関しては、第2四半期に日中関係の緊張等による影響で大きな打撃を受けました。しかしながら、そのような厳しい事業環境においても、広告投資を強化し、中国EC売上は前期比プラスとなりました。
スライド8ページにも記載がございますが、プラットフォーム別では「Tmall」の売上が第2四半期においても前年同期を上回る売上を達成することができました。
質疑応答:営業赤字の考え方について
司会者:「営業損失を計上していますが、これはどのように考えたらよいでしょうか? 一過性と判断してよいでしょうか? それとも問題視すべきでしょうか?」というご質問です。
段:中国と日本の両方に課題があります。まず、中国の状況ですが、KOLへ支払う手数料が高騰したことが、利益率悪化の要因となっています。
この問題に対する対策として、これまで売上の大半がKOLによるものでしたが、今後は自社ライブを強化していきます。
現在の段階では自社ライブはまだ規模が小さいですが、今後、自社ライブを強化することで利益率を改善していきたいと考えています。
日本に関しては、円安によるエムアンドディ社の売上低迷が営業利益の押し下げ要因です。同社に関しては、自社製品であるフレグランスの販売を推進し、ビジネスモデルの転換を図りたいと考えています。
また、アクシージア本社については、日本国内での認知度拡大のための広告先行投資も行ったため、結果として営業損失の計上となりました。
質疑応答:中国依存度に関する方針と日本・第三国の売上拡大について
司会者:「『中国依存度を下げ、日本の構成割合を上げる』という方針は撤回するということでしょうか?」というご質問です。
段:大きな方針自体に変更はありません。中国売上をさらに成長させつつ、日本売上においては「TikTok」等を活用したSNSマーケティングの推進により、日本国内での当社ブランド認知度を徐々に拡大させて売上を中長期的に伸ばしていきたいと考えています。
また、日本におけるSNSマーケティングが成功すれば、第3市場の開拓も進めるチャンスがあると考えています。
質疑応答:中国と日本における赤字の状況について
司会者:「中間期の営業損失は、日本を要因としているものなのか、それとも中国を要因としているものなのか教えてください」というご質問です。
段:両方に要因があります。日本事業は未だ先行投資を行っている段階で、利益の獲得ができていません。これまでその損失を中国事業の利益でカバーしていましたが、中国においても広告投資を強化したことにより、損失をカバーできなかったという構図です。
質疑応答:KOL手数料の現状とプラットフォームの対応について
司会者:「KOLの手数料の高騰について、足元の状況を教えてください」というご質問です。
段:先ほどもお伝えしたように、KOLの手数料は現在高騰しており、出店しているメーカーは苦戦を強いられています。ただし、プラットフォーム側もその状況を改善しようと、昨年の年末頃から動き始めています。
現在ではメーカーの自社ライブやアカウント運営へ優先的にトラフィックを回すという動きがあります。その結果、自社のアカウントや自社ライブによる売上が重要となってきますので、当社としても運営体制を見直し、対応しています。
質疑応答:フレグランスにおける中国以外の地域での売上拡大方針について
司会者:「中国以外の売上についてです。従前、日本のフレグランス、中国以外の地域などを伸ばす想定でしたが、上期はそうなっていません。期ズレ、あるいは方針転換があったのでしょうか?」というご質問です。
段:日本については深圳子会社のチームと連携して、日本の「TikTok」を運営することで売上拡大を図っている最中です。
そこが軌道に乗れば、第3市場にも事業を展開していけると考えています。一方で、マレーシアとシンガポールについては、これまでどおりの成長を維持しながら注力していきます。
フレグランスに関しては非常に好評をいただいており、香港の展示会に出展したところ、すぐに導入が決定したという事例もあります。
さらに、フレグランスにつきましては、今後新製品の投入も検討していきます。
質疑応答:東南アジア、特にマレーシアの収益状況と今後の展望について
司会者:「好調なマレーシアなど東南アジアの収益の状況と実額、下期見通しを含めて進捗を教えてください」というご質問です。
福井:マレーシアなど東南アジアの収益状況については、全体の金額規模は先ほどお伝えしたとおり僅少です。もともと僅少な中で、ビジネスの立ち上がりが急速に進んでいます。そのため、引き続き売上拡大に取り組み、利益貢献を目指していきます。
質疑応答:政治的問題の影響と今後の見通しについて
司会者:「通期見通しを据え置いていますが、下期に相当程度の挽回が必要と考えます。会社の自信度を教えてください」というご質問です。
段:昨年11月からの日中関係の緊張等により、当初は大きな打撃を受けましたが、徐々にその影響は薄くなってきています。
下期には大きなイベントも控えていますので、通期計画達成に向けて引き続き邁進していきます。
質疑応答:エムアンドディ社の並行輸入ビジネスと自社香水戦略について
司会者:「円安でエムアンドディ社の売上が厳しいということは、店頭の価格が上がり顧客離れを招いているということでしょうか?」というご質問です。
段:エムアンドディ社は並行輸入を行っていますが、このビジネスは価格競争が起こりやすく、円安の影響をダイレクトに受け売上及び利益率の低下を招いています。
そのため、同社においてはこれまで並行輸入ビジネスで取り扱ってきたフレグランスに関するノウハウを活かし、自社ブランド中心にしたビジネスモデルへ転換し、ベルバイの売上を成長させることで利益率の改善を図りたいと考えています。
質疑応答:KOL依存度と政治的問題による売上への影響について
司会者:「中国化粧品市場はマクロ統計からは回復しており、日本企業も売上の影響は受けていない企業が多いように見受けられます。アクシージアが他社と比較して日中関係悪化の影響を強く受けたという理解で正しいでしょうか?」というご質問です。
段:当社ではもともとKOLによる売上が大きいため、特に影響を受けたと考えられます。事業環境は徐々に回復してきていますが、依然として一部に影響が残っています。当面は自社ライブを強化することで、この状況を挽回しようと考えています。
質疑応答:新製品の市場投入戦略と価格設定について
司会者:「新製品の『エッセンスシート プレミアム グロウ』は、これまでのエッセンスシートとはどのような違いがあるのでしょうか? また、投入に際し、日本国内の展開についてご教示ください」というご質問です。
段:新製品については、主に日本市場に投入する予定です。
当社の主力製品である「エッセンスシート プレミアム プラス」は60枚入りで9,900円といった価格であり、日本国内で一般向けに販売するのはやや難しいため、シートの枚数を3分の1に減らして3,300円という手頃な価格で販売していきます。
この価格帯であればECサイトでの販売にも適していると考えており、目もと専用の美顔器とのセット販売も行っていきます。
質疑応答:中国および日本におけるエッセンスシートの販売戦略について
司会者:「エッセンスシートについて、目もとケアの商品としてあらためて重視されているように見受けられますが、中国、また日本での販売戦略についてお聞かせください」というご質問です。
段:中国はもともと化粧品分野において非常に競争が厳しく、世界中の大手化粧品メーカーが中国市場に参入し、美容液や化粧水といったサブ分野でも激しい競争が繰り広げられています。その中で、私たちは目もとという分野において、さらにエッセンスシートという目もと用の商品に特化することで、成長していきました。
日本においても、エステサロン経営の経験から、目もとケアに対する需要があることを把握しています。そのため、エッセンスシートと美顔器というセット商品を日本市場の突破口として位置付け、売上拡大を図っていく所存です。
質疑応答:マレーシアとインドネシア市場のビジネス展開と業績貢献の可能性について
司会者:「マレーシアやインドネシアは急激にオフラインからシフトし、『TikTok』や『Shopee』の売上が伸びています。そう遠くないうちに業績貢献が期待できるものかどうか、その感触を教えてください」というご質問です。
段:マレーシアは非常にビジネスがしやすい市場だと思います。中華系の方が多く、RED等、中国のSNSを見ている方も多いため、地道に取り組み、売上を伸ばしていきたいと考えています。
一方で、インドネシアの場合はハラール認証という、製品がイスラム教の戒律に準拠していることを証明する認証が必要となり、日本製品の販売が困難となっています。
その他の市場に関しては、深圳においてアメリカの越境EC運営を経験している人材が多いことを活かし、アメリカ市場への展開を目指しています。