マネーボイス メニュー

加賀電子—3Qは全ての利益で増収増益、今期3度目となる業績予想の上方修正を発表

加賀電子は2月12日、2026年3月期第3四半期(25年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.4%増の4,454.75億円、営業利益が同7.7%増の194.49億円、経常利益が同13.0%増の207.66億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同91.2%増の243.08億円となった。サプライチェーンにおける在庫調整が解消に向かう中、成長ドライバーと位置付けるEMSビジネスにおいて、設備増強を実施した海外拠点が大きく貢献した。また、情報機器事業でのパソコン販売やセキュリティソフトの伸長も寄与し、全ての段階利益において前年を上回る好調な進捗を見せている。
セグメント別の状況では、電子部品事業において、昨年4月に稼働を開始したメキシコの新工場が北米向けの空調機器や自動車関連の照明メーカーといった主要顧客の需要を取り込み、利益成長を牽引した。また、脱中国の動きを背景にASEANへの生産シフトが進む中、昨年12月に開所したタイの第3工場が稼働を開始した。情報機器事業では、GIGAスクール第2期の更新需要に加え、大手キャリアと提携した携帯端末向けセキュリティソフトの新製品が好調に推移した 。利益面では、2025年7月に連結子会社化した協栄産業に係る負ののれん発生益の計上も純利益を大きく押し上げた。
2026年3月期通期の連結業績予想については、第3四半期までの順調な進捗とメモリ製品を中心とした活発なスポット需要を考慮し、今期3度目となる上方修正を発表した。独立系商社としての調達力を強みとなっており、足元のメモリ不足に対しても、独自のネットワークを駆使したスポット調達により顧客需要への柔軟な対応を織り込んだ。売上高を前期比13.2%増の6,200.00億円、営業利益を同14.4%増の270.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同66.8%増の285.00億円と見込んでいる。また、業績予想の修正に合わせて期末配当予想を前回予想から10円増配の70円に引き上げ、年間配当は前期比20円増の1株当たり130円とする方針を公表した。2025年8月に実施した総額144億円(発行済株式の9.4%)の自己株式取得を含め 、同社はDOE4%を目安とした積極的な株主還元を継続している。現在、2027年度を最終年度とする中期経営計画を推進中であり、新たにシンガポール拠点を製造の中核として機能させるなど、施策面においても着実に計画に沿ったアクションを積み重ね、目標達成に向けて順調な進捗を見せている。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。