富士製薬工業は24日、ゲデオン・リヒターと女性医療分野における複数の製品候補の共同開発について合意し、契約を締結したことを発表した。
最初の共同開発対象となる製品は、FimmCyteが開発したファーストインクラスの抗体「FMC2」で、これは子宮内膜症の治療薬として開発される。子宮内膜症は多くの女性が罹患している疾患であり、現在のところ完治させる治療法は確立されていないが、FMC2は疾患修飾的な作用を持つ可能性が期待されており、治療法を根本的に変える可能性がある。
また、ゲデオン・リヒターがCelmatixから取得した女性の健康に関する創薬ポートフォリオにも共同開発が進められる。このポートフォリオには、卵胞刺激ホルモン(FSH)受容体に作用する世界初の経口アゴニストが含まれ、より患者負担の少ない卵巣刺激を実現する可能性があり、不妊治療の革新をもたらすものと期待されている。新規のJun N-terminal kinase(JNK)阻害剤や抗ミュラー管ホルモン(AMH)を標的とする初期段階の治療用抗体なども含まれており、子宮内膜症に対する新しい治療アプローチが期待される。
同契約に基づき、同社は日本およびASEAN諸国、韓国において、対象となる製品候補の開発、製造および商業化に関する権利を保有し、研究開発費の一部を負担することとなる。この取り組みは、同社の中期経営計画の成長戦略の4つのドライバーの「次の成長に向けた戦略投資」に該当し、女性医療領域における同社の専門性を一層深化させるとともに、同分野における新たな価値創出を継続的に推進する戦略の実行力を高めるものと期待されている。