■サスメドの業績動向
1. 2026年6月期中間期の業績概要
2026年6月期中間期の業績(非連結)は事業収益が91百万円(前年同期は73百万円)、営業利益が286百万円の損失(同308百万円の損失)、経常利益が283百万円の損失(同309百万円の損失)、中間純利益が272百万円の損失(同313百万円の損失)だった。前年同期比では増収となり、営業損失が縮小した。DTxプロダクト事業は収益計上がなかったが、DTxプラットフォーム事業が拡大し、研究開発費が効率化効果などによって減少(前年同期比22百万円減の112百万円)したことも寄与した。
セグメント別に見ると、DTxプロダクト事業の営業利益(全社費用等調整前)は100百万円の損失(前年同期は82百万円の損失)だった。DTxプラットフォーム事業は事業収益が91百万円(同73百万円)で、営業利益が53百万円(同3百万円)だった。SUSMED SDSが貢献した。なおDTxプロダクト事業の開発パイプライン件数は前期末と同じ12件、事業全体の契約案件数は同2件減少して14件となった。
新規上場に伴う資金調達で研究開発資金を確保
2. 財務状況
財務面で見ると、2026年6月期中間期末の資産合計は前期末比231百万円減少して4,271百万円となった。主に投資その他の資産が82百万円増加した一方で、現金及び預金が389百万円減少した。負債合計は同15百万円減少して117百万円となった。主に未払金が11百万円増加した一方で、未払消費税等が15百万円減少、契約負債が10百万円減少した。純資産合計は同216百万円減少して4,153百万円となった。資本剰余金が17百万円増加した一方で、中間純損失の計上に伴い利益剰余金が272百万円減少した。自己資本比率は同0.4ポイント低下して95.6%となった。
同社は研究開発段階のベンチャー企業のため、営業キャッシュ・フローがマイナスとなる可能性はあるが、2021年12月の新規上場に伴う資金調達によって研究開発費を確保している。今後の研究開発や開発パイプラインの状況によっては、さらなる資金調達が必要になる可能性があるが、現時点では財務面の懸念材料は存在しないと弊社では見ている。
なお、2026年5月25日開催予定の臨時株主総会における承認可決を条件として、資本政策の柔軟性及び機動性の確保を目的に減資を実施(2026年5月25日付)する。ただし、資本金117百万円のうち107百万円を減少し、資本準備金に振り替えて減少後の資本金を10百万円にする勘定科目間の振替処理であり、純資産額に変更はない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)