■株主還元策
SOLIZE Holdingsは株主還元策として配当を実施している。配当の基本方針としては、株主に対する利益還元を経営の最重要課題の1つと位置付けており、将来の事業展開のための内部留保を確保しつつ、安定的に配当を行うこととしている。このような基本方針のもと、株主資本配当率(DOE:Dividend on equity ratio)を採用し、年間の配当額は前期末の連結純資産の2.5%程度を目安としているため、利益変動による配当への影響はない。
そのため、2025年12月期は親会社株主に帰属する当期純利益が損失でありながら1株当たり配当は前期比8.0円増の55.0円を実施した。また、2026年12月期の1株当たり配当は55.0円を維持し、配当性向は98.2%になる見通しであり、2025年3月期のプライム・スタンダード・グロース市場に上場するサービス業平均の32.9%、全産業平均の34.6%を大きく上回る。業績見通しにかかわらず、連結純資産の増加に伴い安定的に増配を続ける経営姿勢は、株式投資家にも評価されるだろう。
また、2026年3月3日現在の予想配当利回りは4.00%で、スタンダード全銘柄(加重平均)の2.10%やプライム全銘柄(同)1.98%を大きく上回っている。2026年12月期には大幅な業績改善を予想するが、配当利回りは投資が収益に転じるのを待つことができる高さであると言える。なお、同社では大きな設備投資は必要なく、利益に応じて現金及び預金が積み上がっていくため、株主還元余力については懸念がないと弊社は考える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)