テスホールディングス
具体的な戦略のステップとしては、まずベースとなる既存ビジネス、すなわちこれまで培ってきた「省エネ」と「再エネ」ビジネスを確実に成長させていくことが前提となります。
その上で、中計の前半では、現在非常に需要が高まっている蓄電池関連の事業に注力していきます。そして後半にかけては、資源循環型のバイオマス燃料事業に注力し、さらなる成長を遂げるという目標を掲げています。
■質疑応答
▲フィスコ 高井
続いて、DAIBOUCHOUさんより、テスホールディングス様に対するご質問をいただきたいと思います。DAIBOUCHOUさん、よろしくお願いいたします。
●DAIBOUCHOU
ご説明ありがとうございました。
系統用蓄電池など注目の事業がある中で、その結果でもあると思いますが、第2四半期決算は非常に好調でしたね。一方で、下期の業績予想がへこむ形になっていまして、これには業績の季節性やコスト要因、あるいは工期遅れなどのリスクがあるのでしょうか。それとも、保守的に控えめな数字を出されているだけなのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ありがとうございます。私たちのビジネス領域は大きく2つあると申し上げましたが、まずご説明させていただきたいのが、エネルギーサプライ事業のうち太陽光発電事業における「季節性」についてです。
第1四半期、第2四半期は日射量が多い季節である一方、第3四半期、第4四半期は日射量が少ない季節となります。発電売上ベースでいいますと、10パーセント弱ほどの差があるようなイメージです。一方で固定費は通年で一定のため、下期は利益面が上期と同じ水準では推移しないという傾向があります。
また「上方修正はしないのでしょうか」という点については、現時点の数字だけを見れば、上方修正もあり得るのではないかという水準ではありますが、まだ第2四半期が終了した時点ということもあり、業績予想は据え置いています。また、具体的な理由としては、今ご説明した太陽光発電事業の季節性に加えて、あと3点あります。
1つ目は、予算計上している販管費に未消化分があり、これが下期に計上される可能性があるためです。
2つ目は、エンジニアリング事業というフローのビジネスにおいて、大型のFIP転+蓄電池併設案件の進捗が非常に良く、下期に予定していた売上の一部が上期に前倒しで計上されたためです。
3つ目としては、工事の進捗や為替影響などの不確実性を考慮する必要があるためです。
ただ、これらは決して弱気という意味ではなく、計画を着実に達成するための判断だと認識していただければと思います。また、このような売上計上の前倒しもありますが、期中に新たにいただいた受注もありますし、それが期中に売り上がる可能性も十分あります。残りの期間、当初計画を上回るべく業績向上に取り組んでいきたいと思います。
●DAIBOUCHOU
ありがとうございます。総じると、計画に対しては上振れて推移しているものの、季節性やコスト要因、あるいはリスク要因を加味して、現時点では下期の予想を保守的に据え置いた、ということですね。
■テスホールディングス 山本様
おっしゃる通りです。現時点においては据え置きとさせていただき、販管費の精査なども行いながら、最終的な着地がどうなるかをしっかりと見極めていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
よく分かりました。ありがとうございます。
あと、業績もさることながら、足元の受注も蓄電池を中心に急増している印象を受けます。こちら、中期経営計画「TX2030」を策定した際の想定と比べて、現在の進捗具合はいかがでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
はい、ありがとうございます。蓄電池ビジネスについては、今期に入って受注が急激に伸びています。
私たちの蓄電池ビジネスには、大きく分けて「系統用蓄電所」、「FIP転+蓄電池併設」、工場や事業所などに設置する「オンサイト」の3種類があります。特に、足元における「系統用蓄電所」と「FIP転+蓄電池併設」の進捗については、中期経営計画を策定した当時の想定よりも良い進捗になっているのではと思っています。
中計では、2030年に向けて「系統用で700MW(メガワット)」「FIP転で150MW」という計画を立てていますが、受注ベースでは現時点で約50%を確保できています。特にこの第2四半期に複数の大型受注が積み上がっており、順調だと思っています。
一方で、足元の状況としてお伝えしておきたい点もあります。受注は非常に積み上がっているのですが、現在この分野が非常にホットなビジネスであるため、電力会社への系統接続にかかる申請が大変混み合っています。そのため、一部の案件では当初想定していたスケジュールよりも、進捗が後ろ倒しになりつつあります。したがって、売上計上の時期がずれる可能性のある案件も出てくるのではないかと想定しています。ただ、これはマーケットや需要が弱いということではありません。案件自体は着実に積み上がっていますし、引き合いも非常に多い状況です。あくまで時間軸の問題であり、私たちを取り巻く外部環境としては追い風であると考えています。
もう一点付け加えると、中計策定当時にはあまり計画に織り込んでいなかった「系統用蓄電所」のうち、中型となる高圧案件についても、現在受注が進んでいます。これらをまとめますと、蓄電池ビジネス全体としては、総じて前向きな進捗であると捉えています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。系統用蓄電所を中心に、当初の想定よりも前倒しで受注が進んでいるということですね。そうなると、中期経営計画の上振れも可能性としてはあり得ると考えてよろしいでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
そうですね。2030年という時間軸で置いてはいますが、中長期的に見れば、「系統用蓄電所」や「FIP転+蓄電池併設」については、計画を上回れるような営業活動を展開していますし、非常に手応えを感じているところです。
●DAIBOUCHOU
よく分かりました。ありがとうございます。
蓄電池の受注が全体の91パーセントと非常に大きな割合を占めていますが、こちらの内訳として「系統用蓄電所」と「FIP転+蓄電池併設」では、どちらが多いのでしょうか。
■テスホールディングス 山本様
ご質問ありがとうございます。件数ベースで申し上げますと、両者にそれほど大きな差はありません。ただ、すでに適時開示もしている通り、130億円や90億円といった1件あたりが非常に高額な受注が複数ありました。そのため、金額ベースで比較しますと、圧倒的に「系統用蓄電所」の方が多くなっているという状況です。
テスホールディングス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く