シンバイオ製薬は30日、米国の国立衛生研究所(NIH)傘下の国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)と締結している多発性硬化症に関する共同研究開発契約を3年間延長したと発表した。
これにより、EBウイルスを直接標的とする新たな治療法の研究開発を継続する。
これまで両者は多発性硬化症を対象に、EBウイルスを直接標的とする治療法の開発を進めてきた。研究成果は『Journal of Clinical Investigation』に発表されており、BCVはEBウイルスに対して高い抗ウイルス活性を有し、再活性化したEBウイルスの活性を強く抑制することが確認されている。さらに、マーモセットを用いた非臨床試験の結果から、今後は臨床試験を通じてヒトでの有効性および臨床における可能性を検証する段階にある。
一方、多発性硬化症は慢性疾患であることから、治療薬の実用化に向けてより適した投与経路および製剤の開発が重要となっており、これらの開発を進めている。また、進行性多巣性白質脳症を対象とした共同研究のもとで臨床試験を開始しており、JCウイルスに対して高い抗ウイルス活性を有するBCVのヒトでのProof of Conceptの臨床試験を実施している。
今後はこれらの知見も活用し、脳神経疾患領域におけるBCVの研究開発を推進する。