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シンシア Research Memo(6):2025年12月期は売上高が過去最高を更新(1)

■シンシアの業績動向

1. 2025年12月期の業績概要
2025年12月期の連結業績は、売上高7,456百万円(前期比14.0%増)、営業利益524百万円(同8.2%増)、経常利益514百万円(同9.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益264百万円(同12.4%減)と最終利益以外増収増益となり、売上高は過去最高を更新した。最終減益は、コンサルティング事業の受託先での経営悪化を受けた貸倒引当金繰り入れ65百万円の特別損失計上が要因で、この要因を除いた最終利益は前期比9.1%増の329百万円となり、主事業は堅調と言える。業績予想に関しては、2025年12月期に2度上方修正しており、修正後業績予想に対しても最終利益の若干未達を除きすべて達成した。参考までに期初計画に対しては、売上高は112.1%、各段階利益は1.5倍以上と大幅増で着地した。主力のコンタクトレンズ事業で、2025年3月に譲り受けたカラーコンタクトレンズ販売事業が、自社ブランド、プライベートブランドともに収益を押し上げた。その結果、コンタクトレンズ製品の売上高増加率は、前期の2.9%増から2025年12月期は14.8%増と11.9ポイント上昇した。ほかにも眼科医の好評価を得ている「シンシア S」では、取扱店舗数の増加に伴い売上高が伸び、売上高増加率は、2025年12月期は11.7%増と前期より5.2ポイント上昇した。システム事業では、リユース市場拡大の波に乗り需要を取り込み、売上高は同10.8%増と順調に拡大した。医療脱毛クリニックをサポートするコンサルティング事業については、市場競争の激化に伴う受託先の経営悪化により、コンサルティング料を見直した結果、売上高は同48.3%減と縮小した。

利益面では、コンタクトレンズ事業では、主要な海外の製造工場に対して円建て仕入れの提案に成功し、為替リスクを回避したことが奏功した結果、セグメント利益を押し上げた。一方、コンサルティング事業では、受託先の経営悪化を支援するため貸付けを実施していた。これに関して貸倒引当金繰り入れの判断を下し、特別損失を計上した。全体としては、全社を挙げてコスト意識を徹底し、利益を下支えしたこともあり、最終利益を除く各段階利益で前期比増、さらに最終利益を含む各段階利益で期初予想を達成した。EBITDAは、M&Aコストとして、前期からのタロスシステムズの減価償却費18百万円のほか、のれん償却額ではタロスシステムズの42百万円に2025年12月期のカラーコンタクトレンズ販売事業の譲受12百万円が加わり、619百万円(同9.6%増)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 若杉 孝)

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