サイプレス・ホールディングスは4月10日、2026年8月期第2四半期(25年9月-26年2月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比14.6%増の61.05億円、営業利益は同12.6%増の3.69億円、税引前中間利益は同16.8%増の3.14億円、親会社の所有者に帰属する中間利益は同16.5%増の2.05億円となった。上場関連費用等の一時的費用を調整したEBITDAは、前年同期比24.1%増の5.68億円と大幅な伸びを達成している。コメ価格の高騰やベア実施に伴う人件費の上昇といったコスト増を、増収効果と客単価向上による採算改善で吸収した形だ。
主力の飲食事業では、2025年11月に実施したメニュー価格改定による単価アップが奏功した。価格改定以降、既存店客数が前年を下回る月も見られたが、客単価の上昇がこれを十分に補っている。足元の状況では、4月14日時点の既存店客数は100%を超えて推移しており、回復基調にある。ブランド別では特に「銀座惣菜店」が好調で、テイクアウトメインの業態特性から天候不順等の影響を受けにくい強みを発揮している。店舗展開は、当中間期に7店舗の新規出店を行い、2月末時点の総店舗数は128店舗となった。
利益率の維持に向けては、強みである海鮮の仕入力を活かした柔軟な原価管理を徹底している。30年来の取引実績を持つ仲卸との強固なリレーションを背景に、一定の魚種が高騰した際も旬の代替魚種へ切り替えるなど、日替わりメニューを効果的に活用してコスト上昇を抑制した。また、人材投資面では昨年9月に「営業推進部」を設立し、ホスピタリティリーダーの設置や研修を通じた接客レベルの向上に注力している。単においしいものを提供するだけでなく、店舗での体験価値を高めることで、リピーターの獲得と付加価値の向上を図る方針である。
2026年8月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比9.0%増の123.00億円、営業利益が同11.1%増の8.50億円とする期初計画を据え置いている。新規出店については、当初計画の10店舗を大幅に上回る16店舗が2月末時点で既に確定しており、計画達成に向けた確度は高い。今後は商業施設への出店継続に加え、フランチャイズ展開やロードサイド店舗の開拓、さらにはM&Aの活用によって成長を加速させる構えだ。株主還元面では新たに電子優待券を導入し、個人株主の期待に応えるとともに、リピーター層の拡大にも繋げていくとしている。