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「ふるいち」運営会社、トレカ相場好調で通期売上422億円 「再成長期」が本格稼働

【基本情報】株価:140円(2026年4月28日終値)/配当利回り:2.86%

決算を切り口に注目銘柄を分析する連載「ログミーFinanceの#決算説明ハイライト」。オルタナティブデータを駆使し、中小型株を中心に多様なセクターの企業分析を得意とする塩谷航平氏が、業績の背景にある事業構造と投資ストーリーを読み解きます。

通期売上高422億円、営業CF19億円で「再成長期」が本格稼働

中古本・ゲーム・トレーディングカードのリユース事業を「ふるいち」ブランドで展開するテイツー(7610)が、2026年2月期本決算を発表しました。通期売上高は422億円と前年同期を上回り、コスト効率の改善により収益性を維持しつつ、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも前年同期を大きく上回りました。営業キャッシュ・フローも19億円と前年を上回って獲得しています。

任天堂特需の剥落を吸収し来期売上425億円、実力ベースでは成長継続

好調を牽引したのは、新品・中古(新中)ゲーム、新中トレカ、新中ホビーの3本柱です。任天堂の新型ハードウェア発売に伴うイニシャル需要で、約20億円を超える特需が発生したと同社は評価しています。

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今期ガイダンスの売上がほぼ横ばいということは本特需を除いたことを考慮すると、店舗売上の実力値は前期よりも伸びるということと理解しています。
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店舗網179店舗、海外・BtoB・IPの複線化が進展

事業ポートフォリオの複線化も着実に進んでいます。店舗網は2026年4月14日時点で直営・子会社・FC合計179店舗に到達し、モール出店は累計45店舗に拡大。グローバル領域では2025年7月に台湾1号店を出店し、2号店の準備が進行中です。BtoB領域ではトレカ読取査定機「TAYS」の大手契約獲得に加え、IoT対応型自販機「AIICO」の抜本的な見直しを進めています。IPビジネス領域では2026年2月に名古屋で「NIKKE」のPOPUPショップに挑戦し、実績を確保しました。

2029年2月期に売上500億円目標、特別配当1円を上乗せ

2027年2月期の連結業績予想は、売上高425億円、営業利益16億円です。前期のゲームハード特需を考慮した水準であり、2029年2月期に売上高500億円、営業利益25億円を目指す中長期目標は維持されています。

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足元トレーディングカード相場も上昇基調が続いており、会社計画達成までの外部環境は追い風という認識です。
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株主還元については、期末配当として普通配当4円に特別配当1円を加えた1株当たり5円を実施する方針です。特別配当は、保有する有価証券の売却益を株主に還元する判断によるものと説明されています。

再成長期における利益成長の持続性と、海外・IP・BtoBの新領域からの収益貢献の拡大が、引き続き注目されます。

こうした論点については、決算説明会の質疑応答でも「2027年2月期の増収増益の見通し」「新品比率の上昇と中古品の循環」「トレーディングカード市場の近況と今後の見通し」「2026年2月期の実績評価」など、投資判断に直結するポイントが議論されています。詳細は決算説明会の書き起こし記事もあわせてご参照ください▶︎テイツー、積極的な投資活動を推進も連結営業利益は前年比+51.1%と大幅伸長 店舗数の増加、新品ゲームの好調が継続

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執筆者プロフィール


執筆:塩谷 航平(株式会社hands代表取締役)
2013年に野村證券へ入社。2018年に株式会社handsを創業し、機関投資家向け日本株リサーチサービス「PERAGARU」を提供。オルタナティブデータを駆使し、中小型株を中心に多様なセクターの企業分析を得意とする。


※記事内容、企業情報は2026年4月20日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がありますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。

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