日経平均は大幅続落。804.24円安の61849.81円(出来高概算13億7548万株)で前場の取引を終えている。
前日14日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は370.26ドル高の50063.46ドル、ナスダックは232.88ポイント高の26635.22で取引を終了した。中国がイランを巡り協力を申し出るなど首脳会談の結果を好感した買いに寄り付き後、上昇。人工知能(AI)関連企業の年内最大規模となった新規株式公開(IPO)で投資家心理が改善し、相場は上昇した。半導体のエヌビディアなどハイテクが相場をさらに押し上げ、終盤にかけて上げ幅を拡大。ナスダックは連日過去最高値を更新した。
米株式市場の動向を横目に、15日の日経平均は224.66円高の62878.71円と反発して取引を開始した。前日の米株高やナスダック最高値更新を受けて半導体関連株を中心に買いが先行したが、寄り付き後は利益確定売りが強まった。指数寄与度の高い主力株の一角が下落に転じたほか、不動産株や非鉄関連株への売りも重荷となり、日経平均は前場中盤にかけて下げ幅を拡大、一時61700円台まで下落した。
個別では、ファナック、ソフトバンクG、ソニーG、KDDI、ダイキン、伊藤忠、大日印、リクルートHD、太陽誘電、三井不などの銘柄が上昇。
一方、アドバンテ、TDK、東エレク、ファーストリテ、コナミG、キオクシアHD、スクリン、村田製、イビデン、住友不、住友電、ローム、第一三共、三井金属、バンナムHD、ルネサス、中外薬、京セラ、信越化、オリンパスなどの銘柄が下落。
業種別では、石油・石炭製品、輸送用機器、保険業などが上昇した一方で、非鉄金属、金属製品、化学などが下落した。
後場の日経平均株価は、不安定な値動きが続く展開となりそうだ。前場は米株高やナスダックの連日最高値更新を背景に買い先行で始まったものの、利益確定売りや先物主導の売りに押され急速に下げ幅を広げた。イラン情勢の先行き不透明感が継続し、昨日の海外市場で原油価格が高止まって米長期金利が強含んだことに加えて、国内長期金利が29年ぶりの高水準まで上昇していることも投資家心理を慎重にさせている。昨日はフジクラの決算発表が株式相場全体を押下げる要因の一つとなったが、今日はキオクシアHDが決算発表を予定しており、これを見極めたいところ。後場は米株先物をにらみながら神経質な展開が続くとみられる。