RIZAPグループは5月14日、2026年3月期連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前期比2.2%減の1,672.57億円、営業利益が同5.9倍の110.86億円、最終利益が同5.5倍の14.40億円となった。最終利益については、第1四半期に計上したRIZAP(株)に対する債権放棄等の一過性費用59億円を除いた補正後最終利益では73億円に達しており、構造改革の結実により利益創出力が劇的に進化している。
主力のRIZAP関連事業においては、チョコザップ事業がグループ連結営業利益の過半を創出する圧倒的な中核事業へと成長した。約1年半にわたる出店抑制と収益基盤の再構築を経て、損益分岐点を大幅に引き下げた「高効率モデル」が完成し、営業利益は前年比2.2倍と急伸した。会員数についても、出店投資の本格再開と高効率な広告宣伝投資により再び増加トレンドへ転じており、次なる再成長フェーズである「チョコザップ第2章」へ移行している。この第2章においては、成長投資として約150億円を投じる計画だ。最大800店舗の新規出店に加え、既存店の全店リニューアル、さらにはAIを活用した自律型店舗の開発などへ合計150億円以上を投資すると発表。これら積極的な投資と利益最大化を両立させることで、今期は自己最高益を目指すとしている。
その他の既存事業についても、主要子会社が過去最高益を更新するなど好調に推移した。REXTにおいてはトレーディングカードやアミューズメント事業が躍進し、営業利益は前年比約2.5倍の11.20億円を記録した。また、海外子会社の高収益商品が好調な五輪パッキングや、高級ブランド時計の販売が伸長した一新時計も過去最高益を達成している。
財政状態については、収益力の強化に伴い財務健全性が飛躍的に向上している。純資産比率は過去最高水準の39.5%に到達したほか、キャッシュ創出力の最大化により実質無借金経営(ネットキャッシュポジション)を実現した。3年間で連結フリー・キャッシュ・フローは371億円改善しており、攻めの投資と安定した株主還元を両立できる盤石な経営基盤を確立している。株主還元については、現時点の通期業績予想の見通しを前提として、8期ぶりとなる復配(1株当たり0.67円)を予定通り実施する方針を堅持している。