19日の日経平均は4営業日続落。265.36円安の60550.59円(出来高概算27億1000万株)で取引を終えた。朝方は連日の株価下落の反動から自律反発狙いの買いなどが先行し、61456.31円まで上昇。ただ、前日の米国市場ではハイテク株中心に売られていたため、東京市場でも買いは続かず、朝高で始まった半導体・人工知能(AI)関連株が徐々にマイナスに転じたことで指数も押し下げられた。また、後場に入ると、フジクラなどの電線株や三井金属や住友鉱などの非鉄株が下げ幅を広げ、日経平均は後場前半に60256.33円まで下押し、前場の安値を下回る場面があった。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が1100を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、サービス、保険、銀行、水産農林など27業種が上昇。一方、非鉄金属、精密機器、ガラス土石など6業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、リクルートHD、コナミG、KDDIが堅調だった半面、東エレク、アドバンテス、フジクラ、ソフトバンクGが軟調だった。
前日の米国市場は、長期金利の上昇が嫌気され、半導体関連株が売られ、SOX指数やナスダック総合指数が下落した一方、原油高を好感したエネルギー関連は買われ、NYダウは上昇するなどまちまちだった。東京市場は前日までの3営業日で2400円超下落した反動もあって買い戻しの動きが先行し、日経平均の上げ幅は一時600円を超えた。しかし、米テック株安を受け半導体・AI関連株に利食い売りが続いたほか、短期的な高値警戒感が根強いことも売りにつながった。また、19日の韓国株式市場でサムスン電子が急落していることも投資マインドを萎縮させ、後場に入ると、日経平均の下げ幅は一時500円を超えた。一方、日銀の利上げ観測から金融株には買いが続いた。
日経平均は続落したものの、東証プライム市場では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回っている。銀行や保険などの金融株に資金シフトが続くなどセクターローテーションが起きており、指数自体は弱くとも全般は堅調と見る向きが多い。もちろん、長期金利の動向や中東情勢の先行きは不透明であり、油断はできない。とはいえ、少なくともエヌビディア決算通過までは、引き続き好決算銘柄やそれを踏まえた証券会社のレーティングや目標株価変更などを手掛かりとした個別物色を通じた調整気味の展開を前提としておくほかないだろう。