タウンズ
■決算を受けてのFISCOアナリストコメント
・タウンズは高い製品競争力、再現性のある開発を可能にする強固な開発体制、効率的な販売体制に強みを持つ。特に、販売においては塩野義製薬との協働(コ・プロ)で感染症対策において「予防→検査→治療」まで一気通貫のソリューションを提供し、ロシュとの販売提携(コ・マーケ)も稼働しており、主要呼吸器感染症の医療機関向け国内抗原検査キット市場におけるシェアでは、インフルエンザ、アデノウィルス、新型コロナで引き続きシェア1位、新型コロナ/インフルエンザコンボでもシェア3位を獲得している。重要性の増す新型コロナ/インフルエンザコンボの改善余地は残すものの、総じて高いシェアを獲得している。
・2026年6月期第3四半期は累計の売上高で前期比39.4%減の10,663百万円、営業利益で同62.4%減の3,509百万円と大幅減収減益となった。1-3月では、新型コロナの流行規模が小規模にとどまったことなどから、新型コロナ単品検査キットの売上高は前年同期比44.2%減の404百万円となっている。また、前年同期には卸売業者が市中在庫を積み増したのに対して、2026年1-3月に年末に卸売業者が確保した市中在庫の消化が進んだことなどにより、新型コロナ/インフルエンザコンボ検査キットの売上高は前年同期比74.4%減の805百万円、インフルエンザ検査キットの売上高は同45.3%減の642百万円となっている。
・昨年は例年より早い9月下旬からインフルエンザの流行が始まり、新型コロナウイルス感染症の流行も一定程度続いたことから、第2四半期会となる2025年10-12月は、同四半期として過去最高の売上高を達成した。一方で、第3四半期となる2026年1-3月は、感染症の流行規模が当初の想定よりも小規模であったことから、2026年6月期の業績予想は下方修正されている。売上高で前期比19.2%減の15,048百万円、営業利益で同4,368百万円2026年6月通期の新たな予想となる。なお、従来予想は売上高で20,769百万円、営業利益で8,323百万円。
・類似企業と目される栄研化学のPERは45倍、配当利回り2%、ROE8.5%に対して、タウンズのそれは9倍、5.63%、40.7%と乖離が大きい。業績が大きく振れるのは懸念材料であり、それを許容しない投資家も一定数存在しするだろうが、その分だけ配当が高く、しかも累進とあって、株価の下支えとして機能する。高いシェアを維持、累進配当が継続するにつれて、数倍程度の改善余地があると想定される株価の水準も訂正される可能性はある。
株式会社タウンズ:2026年6月期第3四半期決算説明会文字起こし(2)に続く