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兵機海運 Research Memo(9):モーダルシフトを見据えた取り組み等を推進

■ESG/SDGsの取り組み

兵機海運は持続可能な社会の構築と企業価値の向上の両立を目指している。主力の内航海運は、国内における大量・長距離輸送の重要な担い手である。同社の決算説明資料によると、国内貨物輸送の38.3%は内航海運であり、特に石油製品、鉄鋼、セメント等の産業に不可欠な物資については、80%以上が海上輸送となっている。また、1トンの貨物を1km(1トンキロ)輸送する際のエネルギー消費量はトラック等の営業用貨物車に比べて5分の1程度になるため、内航海運はエネルギー効率の良い、環境にやさしい輸送機関である。同社は環境負荷が少ないモーダルシフト※を見据え、取扱貨物の複線化等に取り組んでいる。

※ トラック等の営業用貨物車による貨物輸送を環境負荷が少ない鉄道や船舶の利用へと転換すること。

内航船を新造する場合は、環境負荷低減に貢献できる設備投資を優先するとともに、CO2低減化基準に沿った建造を進めている。なお、国際海事機関(IMO)※により、国内外を問わず全船舶を対象に強化されたSOx規制(船舶燃料油に含まれる硫黄分の濃度規制)に対しては、環境負荷の少ない適合新燃料等へ切り替えて対応している。

※ International Maritime Organizationの略。海上の安全、船舶からの海洋汚染防止等、海事分野の諸問題についての政府間の協力を推進するために1958年に設立された国際連合の専門機関。

また、CO2排出低減への取り組みや、(公財)交通エコロジー・モビリティ財団によるエコ通勤の認定も継続している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)

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