米国労働統計局が発表した5月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.5%と、4月+0.6%から予想通り鈍化し2月来で最低となった。前年比では+4.2%と23年4月以降ほぼ3年ぶり最高となった。燃料や食品を除いたコア消費者物価指数(CPI)は前月比+0.2%と、4月+0.4%から予想以上に鈍化。前年比では+2.9%と、予想通り+2.8%から加速し、昨年9月来で最高に達した。
コアサービスインフレは+0.3%と、前月+0.5%から伸びが鈍化した。一方で、PC、ソフトウェアなどを含む「物」のコアは-0.1%と、広範にわたりディスインフレが見られる。関税の影響が後退しつつあるため。FRBが特にインフレ指標として注目している個人消費者支出(PCE)も鈍化が想定される。明日発表される生産者物価指数(PPI)でより明確化する。
原油価格が現在の水準で安定しさらなる激しいオイルショックがない限り、来年に向けてインフレは鈍化傾向にあり、5月に4%台となった総合インフレはピークに達した可能性が指摘されている。5月CPIの結果は消費者が必需品以外の支出を避けている新たな証拠となり、利上げへの驚異を緩和させると見られている。
◇米5月CPI
・ガソリン価格:+7%(4月+5.4%)
・電気代:+0.6%(+2.1%)
・天然ガス:-0.5%(-0.1%)
・食品:+0.2%(+0.5%)
コアサービス:+0.3%(+0.5%)
・賃貸:+0.36%(+0.55%)
・航空運賃:+2.7%(+2.8%)
コア物:-0.1%(0%)
・女性用アパレル:-0.6%(0%)
・新車:-0.3%(-0.2%)
・中古車:+0.1%(0%)