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東勤氏:みなさま、おはようございます。株式会社ヒガシマル代表取締役社長の東です。本日は、当期の業績概要や当社の取り組みについてご説明します。どうぞよろしくお願いします。
本日のアジェンダですが、会社概要、事業内容、2026年3月期決算の概要、配当と株主優待、そして最近のトピックスの順で進めます。
会社概要
当社は1979年に設立され、鹿児島県日置市に本社を構えています。当社の事業は、大きく分けて2つの柱があります。
1つ目は、養殖用の配合飼料を作って販売する水産事業、2つ目は、乾麺や即席めん、皿うどんなどをお届けする食品事業です。
事業内容
水産事業では「地球の水産資源をさらに豊かに」、食品事業では「伝統の味を現代に活かす」をキーワードに、みなさまに安全・安心な高付加価値商品をお届けできるよう努めています。
当連結会計年度の各事業の売上構成比率は、水産事業が58.1パーセント、食品事業が41.9パーセントとなっています。
連結決算サマリー(第4四半期累計)
続いて、2026年3月期決算概要についてご報告します。
当期の日本経済は、緩やかな回復基調となったものの、為替の変動やエネルギー価格の高騰による輸入コストの上昇、物価高による個人消費の伸び悩みなど、先行き不透明な状況が続きました。
こうした中、当社グループとしては、回復してきたインバウンドや外食の需要をしっかり捉え、高付加価値製品の拡販や、適切な価格改定による売上確保に努めてきました。
しかしながら、水産事業での受託製品や、食品事業でのPB商品の販売数量が減ってしまったこと、また連結子会社2社が連結から外れた影響などもあり、連結売上高は前期比5.6パーセント減の133億3,200万円となりました。
一方で利益面については、徹底したコスト削減や生産性の改善、適時適切な価格改定が実を結び、大幅な増益を達成することができました。営業利益は前期比196.6パーセント増の4億3,400万円、経常利益は前期比68.4パーセント増の4億7,900万円となっています。
しかしながら、親会社株主に帰属する当期純利益については、7億1,300万円の当期純損失という大変厳しい結果となりました。こちらの要因については、後ほど、特別利益・特別損失のセクションでご説明します。
連結損益計算書(P/L)
連結損益計算書はご覧のとおりです。
連結売上高・営業利益の四半期推移
四半期推移グラフでお示ししているとおり、当社の水産事業(養魚用配合飼料)は、水温が下がる冬から春にかけて魚の餌食いが鈍くなるため、第4四半期に営業損失を計上しやすいという季節的な特徴があります。今期もその傾向が出ていますが、通期ベースでは収益力が大きく改善している点をご理解いただければ幸いです。
セグメント別状況
セグメント別の状況をご確認ください。
水産事業の売上高は、前期比9.4パーセント減の77億4,000万円となりましたが、セグメント利益は付加価値の高い自社製品が伸びたこともあり、前期比75.9パーセント増の9億1,800万円と大きく伸ばすことができました。
食品事業の売上高は、前期並みの55億9,100万円となりましたが、生産コストの上昇などが響き、セグメント利益は1億800万円の損失となってしまいました(前期は4,200万円の利益)。
特別利益・特別損失
この食品事業の収益性低下を受けて、将来の回収可能性を慎重に検討しました。その結果、食品事業の有形固定資産について18億9,800万円の減損損失を特別損失として計上しています。これが今回の当期純損失の主な要因です。
なお、子会社株式の譲渡などに伴い、特別利益として関係会社株式売却益2億5,300万円を計上しています。
この減損処理を行ったことで、次年度以降の減価償却費などの費用負担が軽くなりますので、早期の収益回復に向けて、ここからまた強い経営基盤を築いていきたいと考えています。
連結キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、当期純損失を計上したものの、減損損失の計上(現金の支出を伴わないもの)や関係会社株式売却益などにより、前期に比べて4億2,700万円増えて9億2,900万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出、連結の範囲の変更を伴う関係会社株式の売却および債権譲渡による収入などにより、1億3,500万円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金や長期借入金の返済を進めたことから、11億3,400万円の支出となりました。
この結果、当期末における現金および現金同等物の残高は、前期末に比べて7,000万円減少し、12億7,700万円となりました。しかしながら、借入金の削減といった財務体質の健全化をしっかり進めていますので、経営上の安全性は十分に保たれています。
連結貸借対照表(B/S)
また貸借対照表についても、短期借入金や長期借入金の削減を進めており、負債合計は14億2,000万円減少するなど、財務体質の健全化もしっかり進めています。
個別決算サマリー(第4四半期累計)
ヒガシマル単体の業績についてご報告します。
当期の個別売上高は、前期比2.9パーセント減の86億3,300万円となりました。水産事業、食品事業ともに一部の受注減少などが響き、全体として減収の結果となっております。
一方で利益面については、連結決算と同様に、単体でも非常に大きな改善が見られました。営業利益は前期比31.2パーセント増の4億1,500万円、経常利益は前期比55.1パーセント増の4億9,800万円となり、これまでのコスト削減や生産性改善、そして価格改定の効果がしっかりとかたちになって表れています。
しかしながら、当期純利益については、5億4,100万円の当期純損失となりました。こちらも連結業績と同じく、特別損失の計上が大きく影響したものですが、本業の収益力を示す営業利益・経常利益が大幅なプラスに転じている点は、私どもの取り組みが正しい方向へ進んでいる証であると考えています。
特別利益・特別損失
個別の特別利益と特別損失について、ご説明します。
当期は、将来に向けた経営基盤をより強固なものにするため、不確実性をクリアにする会計処理を決断しました。
まず、特別利益において、子会社株式の譲渡等に伴い、関係会社株式売却益6億1,500万円と、貸倒引当金戻入益1億4,600万円を計上しています。
一方で、特別損失においては、食品事業の収益性低下を慎重に勘案した結果、将来の回収可能性を踏まえて、有形固定資産について18億9,800万円の減損損失を一括して計上しました。当期純損失の主な原因はこの減損損失によるものです。
この処理により、固定資産の帳簿価格が適正化され、次年度以降の減価償却費などの費用負担が大きく軽減されることになります。
また、連結子会社である株式会社なかしまの業績および財政状況に鑑み、当社の個別決算において、関係会社株式評価損3億9,100万円を計上しました。なお、当該評価損の計上は個別決算における会計処理であり、連結決算上は相殺消去されるため、連結業績に与える影響はありません。
一時的に大きな損失を出すかたちにはなりましたが、食品事業の早期黒字化、そしてグループ全体の収益性回復に向けた「前向きな決断」であったとご理解いただけますと幸いです。
業績予想差異
業績予想と実績の差異について、連結売上高は、当初予想を下回る結果となりましたが、利益面においては、上振れを達成することができました。
営業利益は、予想の3億9,000万円に対して実績は4億3,400万円、経常利益についても、予想の3億6,800万円に対して実績は4億7,900万円となり、予想を上回りました。
利益の上振れの主な要因は、水産事業における利益率の高い自社製品の販売が好調に推移したことや、食品事業においてテレビなどのメディア露出をきっかけに主力製品の販売が伸びたこと、そしてグループ全体での徹底した効率化が実を結んだためです。
親会社株主に帰属する当期純利益については、先ほど申し上げた減損損失の計上により予想を下回ることとなりましたが、本業の収益性そのものは計画以上に高まっていることを確認できた1年となりました。
配当・株主優待
当社は、安定した配当を続けていくことを基本方針としています。当期の業績や財務状況などを総合的に考えて、2026年3月期の期末配当予想は1株当たり12円としました。こちらは今月開催予定の定時株主総会にて決議する予定です。
株主優待制度については、これまでどおり1,000株以上をお持ちの株主さまを対象に、3,000円相当の自社商品詰合せを年2回お届けしています。今回の優待品には、皿うどんやスープのほか、次にご紹介する新商品も入っています。
トピックス
最後にトピックス、新商品情報になります。
当社の食品ブランド「ヒガシフーズ」では、ご家庭の食卓で愛される商品開発を積極的に行っています。
「鹿児島らしさ」を詰め込み、黒豚ラードや焦がしネギを使った「鹿児島丸豚ラーメン」は大変ご好評をいただいています。そして丸豚ラーメンシリーズ第2弾として、マルタケ食品さまと共同開発した「沖縄丸豚ラーメン」を発売しました。
また、マレーシアのMyKuali社から、マレーシア・ペナンの伝統的な味を再現した本格派ヌードルを直輸入し、新しい市場の開拓にもチャレンジしています。こちらは、JAKIM(ジャキム:マレーシア連邦政府総理府イスラーム開発庁)からハラル認証を受けた商品です。
以上をもって、株式会社ヒガシマルの2026年3月期決算説明を終了します。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。本日はご清聴ありがとうございました。