15日の日本株市場は、買い先行で始まり、3日につけた最高値を射程に入れた相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが353ドル高、ナスダックは79ポイント高だった。イラン外相が「覚書締結に近づいている」とSNSに投稿。パキスタン首相も「合意文書の最終案がまとまった」と述べた。米国とイランが近く戦闘終結に向けて合意するとの期待を背景に買いが広がった。シカゴ日経225先物(9月限)は大阪比1150円高の67270円。円相場は1ドル=159円80銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まることになりそうだ。日経225先物(9月限)はナイトセッションで67530円まで買われる場面もみられ、日中比1320円高の67440円で終えている。ボリンジャーバンドの+1σ(66910円)を上回ってきたことで、+2σ(69260円)とのレンジが意識されてきそうであり、3日につけた68900円が意識されてきそうだ。
なお、パキスタン首相は日本時間15日早朝、米国とイランとの間で和平合意が成立したとSNSへの投稿で明らかにした。米国とイランが「軍事作戦の即時かつ恒久的な終了」を宣言したようであり、19日にスイスで署名が行われる見通しと報じられている。為替市場では円相場が1ドル=160円を割り込んできたほか、サンデー原油は1バレル=79ドル台に下落している。こうした流れを受け、先物主導で上へのバイアスが強まる可能性があり、指数インパクトの大きい半導体やAI関連株が日経平均株価を押す上げそうだ。
前週に時価総額トップとなったキオクシアHDが一段高をみせてくるようだと、投資家心理を明るくさせよう。さらに、イランが事実上封鎖しているホルムズ海峡は無償で開放され、米軍によるイランの港湾への封鎖も「直ちに解除する」と伝えられており、エネルギー価格の上昇などの影響を受けていた内需系への資金流入も意識されやすいだろう。そのため、出遅れ感のある銘柄への見直しも意識されそうだ。