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株式会社東陽テクニカ×著名投資家Bコミ氏対談動画文字起こし(5)

東陽テクニカ

●Bコミ
なるほど。御社は商社としての海外ネットワークを持たれているため、その強みを活かして海外の優れた製品を発掘し、国内に導入されているということですね。よく分かりました。ありがとうございました。
続いて、業績および中期経営計画についてお伺いします。今期の業績についてご説明いただきましたが、非常に好調に推移しています。特に営業利益に関しては、御社は9月期決算ですので、第2四半期(前半6ヶ月)を終えた時点で通期予想に対して86.9%という非常に高い進捗率を記録されています。
これほど好調であると、投資家としては「業績の上方修正はあるのか」という点や、さらに長い目線で「このペースでいけば中期経営計画の前倒し達成も視野に入ってくるのではないか」という点が気になります。現時点で通期予想を変更していない理由については、経営陣としての慎重な見極めがあるからだと推測しますが、大きな特別損失などを見込んでいるわけではないと思います。
そこで、現在の高い進捗率をもたらしている主な要因(業績好調の理由)について詳しく教えていただけますでしょうか。また、中期経営計画の前倒し達成の可能性や、2027年度に向けてさらに成長を加速させるために中計期間内で準備している具体的な施策があれば、今後の業績の見通しと併せてお聞かせください。

■東陽テクニカ 高野様
ご質問ありがとうございます。
今期、第2四半期までの進捗が非常に良い理由としては、大きく2点あります。

まず1点目は、前期に発生した複数の大型案件の「期ずれ」です。本来であれば前期中に売上計上される予定でしたが、納品先のお客様側での設置場所の工事(建屋の新築、設置場所の改修、電源容量の増強など)が軒並み遅れたため、前期の売上に組み込むことができませんでした。昨今、国内の建設業界における深刻な人手不足や工期の遅れが話題となっていますが、その影響がお客様側にも生じた形です。前期は皆様にご心配をおかけしましたが、その遅延分が今期にしっかりと乗ってきたことが、今回の好調な数字につながっています。
2点目は、今年1月に実施した「ソニックガード社」の買収効果です。このM&Aによる業績寄与は当初の期初計画には織り込んでいなかったため、その分の売上・利益が上乗せされたことも大きな要因です。
一方で、現時点で通期予想を据え置いている理由ですが、今期に関しても同様の大型案件の期ずれが発生しないとは言い切れないためです。特に8月、9月に売上計上を予定している案件が、前期と同じように翌期へずれるリスクを考慮し、現時点では慎重に数字を見極めているというのが正直なところです。今後、それらの納期に遅れが生じないという確証が得られれば、今期の最終的な数字に関しては、皆様のご期待に応えられる結果をお示しできるのではないかと考えています。
また、M&Aに関しては常にアンテナを高く張っており、良いご縁があれば今後も積極的に展開していく方針です。私は社長に就任してからこれまでに5社のM&Aを手がけてきましたが、その5社すべてが買収後も確実に黒字経営を維持し、売上を伸ばし続けています。この実績は私自身の大きな自信にもなっています。そのため、今後はさらに規模を拡大し、将来的には売上高100億円規模にのぼるような企業のM&Aも視野に入れて狙っていきたいと考えています。

●Bコミ
ありがとうございます。M&Aについてもう少し詳しくお伺いさせてください。
これまでに手がけた5社すべてが黒字経営を維持し、順調に売上を伸ばしているというお話は、経営陣の目利き力の高さを物語っていると感じます。
そこで、御社がM&Aを検討する際の「選定基準」についてお聞かせいただけますでしょうか。企業選びにおいて、既存事業との「業務上のシナジー」を最重視しているのか、あるいは「新たな事業の柱」を創出することを目的としているのか、そのあたりのスタンスを伺いたいです。
また、業績や財務面の基準(ハードルレート)として、例えば「現在の営業利益率を低下させない(同等以上の利益率を持つ)企業を選ぶ」「EPS(1株当たり利益)の向上につながる案件であれば許容する」といった、具体的な数値や利益面でのこだわりがあれば、併せて教えていただけますでしょうか。

■東陽テクニカ 高野様
M&Aの対象として、既存事業とのシナジーがある企業というのは間違いなく大前提として考えています。また、当社は“はかる”技術に特化している企業ですので、今まで当社が扱ったことのないような新しい領域の“はかる”分野や技術を持つ企業があれば、それもまた非常に魅力的な選択肢になると考えています。このように、基本的には既存事業に直結する、あるいは当社のコアである“はかる”という軸に関わっている企業をターゲットとして見定めています。
ただし、「この分野でなければならない」とあまり細かく条件を絞り込みすぎると、M&A自体がなかなか成立しないと考えています。そのため、候補企業をリストアップする初期段階(ロングリスト作成時など)においては、かなり幅広い企業を対象として柔軟に検討を進めています。
これまでには、社長同士で実質的な合意の握手を交わすところまでいきながらも最後の最後で破談になってしまったケースも複数回経験していますし、今でも本当に残念に思う案件も実際にあります。そのため、あまり細かい条件にこだわりすぎず、大局的な視点で判断していく方針です。

株式会社東陽テクニカ×著名投資家Bコミ氏対談動画文字起こし(6)に続く

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