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NSW Research Memo(6):2027年3月期は、成長を見据えた投資により営業利益は小幅増益を予想

■NSWの今後の見通し

● 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期の情報サービス産業界においては、企業のさらなるDX推進やサイバーセキュリティ強化への投資、AIの社会実装の進展など、IT需要は引き続き拡大が見込まれる。一方で、緊迫する中東情勢や、米国の政策動向など不透明な世界情勢が日本経済・企業業績に与える影響や、今後ますます需要が見込まれるAI人材の獲得競争の激化など、今後の見通しへのマイナス要素も散見する。このような状況の下、同社グループは今後のさらなる成長に向け、基盤事業の拡大や中長期的な成長領域の創出に向けて積極的に取り組む計画だ。

2027年3月期の連結業績は、売上高54,000百万円(前期比3.0%増)、営業利益5,400百万円(同2.1%増)、経常利益5,450百万円(同1.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3,750百万円(同1.1%増)を見込んでいる。これは、緊迫する中東情勢や米国の関税政策の影響に伴う先行き不透明感を前提にした、慎重な予想である。なお、中期経営計画に基づいて、将来の成長に向けて、事業拡大と人材強化にフォーカスして、関連する施策に積極投資を行う計画を織り込んでいる。経常利益のみ減益を予想するのは、前期に計上した営業外収益の受取保険金がなくなるためだ。同社は従来から保守的な期初予想を発表する傾向が強く、業績予想を達成する可能性が高いと弊社では見ている。

セグメント別では、エンタープライズソリューションは、売上高13,620百万円(前期比16.7%減)、営業利益1,630百万円(同4.0%減)と減収減益の計画で、営業利益率は12.0%(同1.6ポイント上昇)を見込んでいる。利益率が低い製造業向け案件をサービスソリューションへ移管する影響から、大幅減収の一方で利益率が改善する予想だ。一方、サービスソリューションは、売上高18,670百万円(同22.7%増)、営業利益710百万円(同33.0%増)と増収増益の計画で、営業利益率は3.8%(同0.3ポイント上昇)を見込んでいる。チャレンジングな案件を多く抱えるものの、不採算案件の影響を最小限にとどめ、利益率の改善に努める。

エンベデッドソリューションは、売上高11,780百万円(同4.7%増)、営業利益1,610百万円(同0.0%増)、営業利益率13.7%(同0.6ポイント低下)を、またデバイスソリューションは、売上高9,930百万円(同3.3%増)、営業利益1,450百万円(同0.1%増)、営業利益率14.6%(同0.5ポイント低下)を計画する。両セグメントでは、増収を見込むが人件費増などを考慮して利益は横ばいを見込む。受注残を着実に売上につなげ、生産性向上により高い利益率を維持する。デバイスソリューションでは、専門性が高い半導体分野の人材不足対策として、東南アジアを中心に海外活用やパートナー連携を拡大し、海外企業からの案件獲得も目指して新規開拓を進めている。ただ、パートナー開拓のための販管費がかかり、効率性改善には時間を要することから、横ばいの営業利益を予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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