■TOKAIホールディングスの業績動向
3. 財務状況
2026年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比8,472百万円増加の219,586百万円となった。主な変動要因を見ると、現金及び預金が230百万円減少した一方で、投資有価証券が4,090百万円、退職給付に係る資産が2,635百万円、有形固定資産が1,242百万円、それぞれ増加した。
負債合計は同136百万円減少の115,123百万円となった。有利子負債が1,727百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が2,523百万円減少した。また、純資産合計は同8,607百万円増加の104,462百万円となった。配当金支出4,463百万円と自己株式2,000百万円の取得を実施した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益10,749百万円を計上した。また、有価証券評価差額金が2,756百万円、退職給付に係る調整累計額が1,316百万円それぞれ増加した。
財務指標を見ると、自己資本比率が前期比2.1ポイント上昇の46.4%、ROEが同0.9ポイント上昇の11.0%、ROICが同0.5ポイント上昇の8.9%となり、前中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)で掲げた目標値(配当性向40~50%、ROE10.8%、ROIC8.7%)をいずれもクリアしている。3年間で取り組んできた事業戦略や資本政策の成果が出たものと評価される。同社は今後も収益性向上と併せて株主還元の強化によるROEの向上に取り組み、企業価値の向上を目指す方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)