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NCD Research Memo(6):大型案件の反動やコストの増加が影響

■NCDの業績動向

2. セグメント別の動向
システム開発は売上高が前期比0.2%増の12,729百万円、売上総利益が同0.2%増の2,539百万円、セグメント利益が同8.4%減の942百万円だった。売上総利益率は同横ばいの19.9%、セグメント利益率は同0.7ポイント低下して7.4%となった。売上高と売上総利益については、保険会社向けのアプリケーション保守拡大、金融業向けのクラウド型ワークフローシステム導入案件、建設業向けのアプリケーション保守など、子会社を含めて新規案件を獲得したが、採算性の高い複数の大型案件が前期に終了した影響(売上高531百万円減少、売上総利益101百万円減少)、一部の低採算案件からの戦略的撤退の影響(売上高536百万円減少、売上総利益141百万円減少)により微増にとどまった。セグメント利益については販管費増加などにより減益だった。

サポート&サービスは売上高が同5.9%増の9,961百万円、売上総利益が同7.2%増の1,804百万円、セグメント利益が同7.9%増の631百万円と、増収増益だった。売上総利益率は同0.2ポイント上昇して18.1%、セグメント利益率は同0.1ポイント上昇して6.3%となった。小売業のサポートデスク案件、複数の保険会社のインフラ構築・運用案件の受注などにより、人件費の増加などを吸収した。子会社においても案件取り込みの遅れをおおむね挽回し、NCDテクノロジーが319百万円増収、NCDソリューションズが111百万円増収、JCSが101百万円増収となった。

なお、IT関連の売上高(システム開発とサポート&サービスの合計)の内訳は、ITコンサルが同6.8%減の1,829百万円、SIサービスが同2.1%増の12,199百万円、パッケージ導入が同25.7%増の1,227百万円、ITインフラが同2.9%増の5,829百万円、サービスデスクが同1.5%増の1,605百万円だった。SIサービスが堅調に推移し、パッケージ導入が大幅に伸長した。

パーキングシステムは売上高が同1.9%増の8,128百万円、売上総利益が同1.8%増の2,381百万円、セグメント利益が同6.1%減の1,142百万円だった。売上総利益率は同横ばいの29.3%、セグメント利益率は同1.2ポイント低下して14.1%となった。前期の機器販売大型案件の反動があったものの、ストック型収益である自営駐輪場の利用料収入の料金改定も寄与して順調に増加した。売上高の内訳は機器販売が同18.7%減の1,183百万円、自営駐輪場が同12.9%増の3,020百万円、指定管理が同3.1%増の2,168百万円、受託が同7.9%増の1,517百万円、その他が同28.1%減の240百万円だった。セグメント利益は前期の機器販売の反動に加え、通信事業者のサービス終了に伴う精算機に係るネットワーク回線(FOMA)変更の一過性費用が70百万円増加したこと、新規事業「ジテレコ」開発関連費用が60百万円増加したことも影響した。

財務の健全性を維持

3. 財務の状況
財務面では、2026年3月期末の資産合計が前期末比790百万円増加して16,886百万円となった。主に現金及び預金が268百万円増加、契約資産が257百万円増加、売掛金が193百万円増加、建設仮勘定が160百万円増加した。負債合計は95百万円増加して8,336百万円となった。主に株式報酬引当金(流動負債)が199百万円増加、契約負債が124百万円増加、退職給付に係る負債が119百万円増加した一方で、未払法人税等が196百万円減少、リース債務(流動負債)が139百万円減少、株式報酬引当金(固定負債)が132百万円減少した。純資産合計は同695百万円増加して8,549百万円となった。主に資本剰余金が199百万円減少、自己株式(減算)が96百万円増加した一方で、利益剰余金が1,067百万円増加した。この結果、自己資本比率は同1.7ポイント上昇して50.1%となった。利益の積み上げで自己資本比率が上昇し、キャッシュ・フローの状況を含めて特に懸念される点はなく、財務の健全性が維持されていると弊社では評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

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