■株主還元策
BRANUは、株主への利益還元を経営上の重要課題の1つと位置付けており、経営成績や財政状態を総合的に勘案しながら、適切な利益還元を実施することを基本方針としている。一方で、現在は建設DX市場における成長ステージにあることから、当面は将来の持続的な成長に向けた投資を優先する考えである。具体的には、営業拠点の拡充、営業・開発人材の採用・育成、AIを活用したプロダクト開発、新領域サービスの創出など、中長期的な企業価値向上につながる投資を積極的に進める方針としている。
同社が展開する建設DX市場は、中小建設事業者を中心に依然としてデジタル化の余地が大きく、営業エリアの拡大やプロダクト機能の高度化によって市場シェアを拡大できる成長余地がある。このため、現時点では配当よりも成長投資を優先し、内部留保を事業基盤の強化に充当することが株主価値の最大化につながるとの考えを示している。
現時点では配当を実施していないものの、将来的には業績動向、財務状況、投資計画などを総合的に勘案しながら株主還元を実施する方針である。配当を実施する場合は、年1回の期末配当を基本としている。営業基盤の拡充やストック収益の積み上げにより利益成長が進展し、成長投資と株主還元の両立が可能となる段階で、具体的な還元方針が示されるかどうかが注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)