9日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。中東情勢の不透明感や米9月利上げ観測で、ドル買い地合いは継続の見通し。ただ、引き続き日本の為替介入への強い警戒感で、162円台はドルの上値が重いだろう。
前日はトランプ米大統領がイランへの攻撃再開を示唆し、イランはホルムズ海峡の閉鎖を警告するなどし中東情勢の懸念が再燃。また、この日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨もタカ派的なトーンが意識された。ただ、原油高・米金利高の失速でドル売りも強まり、ユーロ・ドルは1.1390ドル台から1.1430ドル台に切り返し、ドル・円は162円70銭台から162円40銭台に軟化。本日アジア市場でドル・円は底堅さが目立った。
この後の海外市場は中東情勢と米金融政策に思惑が広がりやすい。米国とイランによる和平協議の行方は見通せず、ドル買い先行。一方でイランは再交渉を望んでいるとも伝えられ、戦火が拡大せず原油相場が軟化すればドル買いは後退。前日のFOMC議事要旨から連邦準備制度理事会(FRB)は早ければ9月にも利上げに踏み切るとみられ、今後の引き締め的な政策姿勢でドルは売りづらい。ただ、為替介入への警戒感から、162円台は引き続き上値の重さが意識されるだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・20:30 欧・欧州中央銀行(ECB)議事要旨(6月会合)
・21:30 米・新規失業保険申請件数(先週) 前回21.5万件
・23:00 米・中古住宅販売件数(6月) 予想420万件 前回417万件