■銘柄選別が一段と強まる展開
来週の新興市場はプライム市場の大型生成AI関連株の下げ止まりを待ちながら、業績を軸に銘柄選別が進みそうだ。月初はプライム市場の生成AI関連株に集中していた資金の一部がグロース市場にも流入した模様だったが、今週は新興市場への資金シフトが細った。人気セクターである防衛関連株でも、Synspectiveなど期待先行が色濃い宇宙関連株が下落する一方、量産方針が報じられて業績成長シナリオを描きやすくなったTerra Droneなどドローン関連株が買われており、来週は銘柄選別が一段と強まりそうだ。
今週末大引け後の情報開示を見ると、中古ブランド品大手のバリュエンスHDが2026年8月期第3四半期決算を発表。売上高が前年同期比26.7%増、営業利益が4.1倍と大幅に伸びた。生成AI株に左右されにくい好業績の内需銘柄として注目されよう。
今週は6月23日上場のLiNKXが55.04%と値を飛ばした。6月30日上場のネイスや同月23日上場のGOは、ともに直近IPO銘柄でLiNKXと同じく収益基盤を固めた黒字上場銘柄でもあり、新顔物色の資金が過熱気味のLiNKXからシフトしてくる可能性がありそうだ。
来週は7月15日にチャットプラスがグロース市場に上場する。同社はAIチャットによる顧客対応システム開発を手掛ける。人気のAI関連株であることに加え、4月9日のソフトテックスから6月30日のネイスまで8銘柄連続で初値が公開価格を上回っており、初物人気を集めよう。
なお、今週は東証による上場承認はなかった。