ドル・円は伸び悩みか。中東情勢の不透明感から原油高・金利高に振れやすく、ドル買い要因になりやすい。ただ、米インフレ圧力が弱まれば、一段のドル買いは抑制されそうだ。
中東では、トランプ米大統領によるイランへの軍事圧力が続く一方、イラン側もホルムズ海峡封鎖の可能性に言及しており、地政学リスクは依然としてくすぶっている。有事への警戒感が高まれば、原油高や米長期金利の上昇を通じてドル買いが入りやすい。
一方、米国ではインフレ圧力の鈍化が見込まれている。14日発表の6月消費者物価指数(CPI)で予想通り伸びが鈍化すれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測はやや後退し、ドル買いは一服する可能性がある。
さらに、16日発表の6月小売売上高は前月の大幅改善から減速の可能性がある。個人消費の勢いが鈍れば国内景気の減速懸念が意識され、FRBの引き締め姿勢もやや慎重になるとの見方が広がりやすい。
ドル・円は日本の財政運営への懸念を背景とした円売り基調が続くほか、日銀も追加利上げを急がない姿勢を維持し、円を積極的に買う材料は限られる。半面、為替介入への警戒は強まり、一段のドル買い・円売りは縮小しそうだ。
【米6月消費者物価指数(CPI)】(14日)
14日21時半発表の米6月消費者物指数(CPI)は前年比+3.92%(5月+4.2%)、コア指数は同+2.85%(同+2.9%)と伸びは鈍化の見通しで、ドル買いを弱める要因になりやすい。
【米6月小売売上高】(16日)
16日21時半発表の米6月小売売上高が悪化すれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利上げを見込んだドル買いは一服する見通し。前回は前月比+0.9%だった。
予想レンジ:158円00銭-164円00銭