■会社概要
1. 会社概要
くすりの窓口は「ヘルスケア領域に新しい価値を提供する」という経営方針の下、調剤薬局・ドラッグストア・医療機関・介護施設等の顧客の収益と生産性向上に貢献すること、個人ユーザー(患者)にこれまでにない利便性を提供することを念頭に置き、ヘルスケア領域において各種ソリューションを提供している。
2026年3月期末時点の資産合計は17,816百万円、純資産合計は11,464百万円、自己資本比率は63.7%、発行済株式数は11,458,582株(自己株式はなし)である。グループは同社及び連結子会社12社と持分法適用関連会社1社の合計14社で構成されている。連結子会社は(株)ファーマリー、(株)ピークウェル、(株)エーシーエス、(株)モイネットシステム、(株)メディカルコーディネート、(株)EPARK人間ドック、(株)メディカルJSP、ハイブリッジ(株)、薬剤師求人転職(株)、(株)メディカルコネクト、(株)メディ・ウェブ、(株)イーディライト、持分法適用関連会社は(株)J-Seedである。直近では2026年1月1日付でメディ・ウェブ及びその子会社イーディライトを株式交換により子会社化した。また同年5月1日付で(株)テクノネットワーク及びその子会社(株)ケイングを株式取得により子会社化した。
なお、2025年3月31日時点で同社の筆頭株主であったNBSEヘルステック投資事業有限責任組合が、投資期限到来に伴って同年8月25日に同社普通株式3,140,400株を出資者に分配したため、(株)EPARK(光通信の子会社)が同社の筆頭株主となった。この分配に伴って同年8月26日の東京証券取引所(以下、東証)の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)によって自己株式250,000株を取得した。これらの結果、同年3月末時点において上場維持基準(25.0%)に適合していなかった流通株式比率(24.3%)が、同年9月末時点で27.2%となって改善期間が解除された。
また、同社の親会社であるEPARK及びEPARKの親会社である光通信との関係について、EPARKによる同社株式持株比率は39.40%(2026年3月31日時点)となっている。また同社はEPARKと締結したオフィシャルパートナーシップ契約に基づき、EPARKに対してEPARKサービスに関わるロイヤリティを支払っている。ただし光通信、EPARK及びEPARKグループ企業からの役員もしくは出向社員の受け入れはなく、同社の経営の独立性は確保されている。
2. 沿革
同社の形式的な設立は、光通信が(株)サイバーテレコム(2007年1月に(株)L-NETへ商号変更)を設立した2004年9月である。一方、様々な店舗のネット予約サービスを展開するEPARKでは、2013年10月に薬局業種向けEPARKサービス(調剤予約、処方箋送信サービス等)を開始した。その後、EPARKから薬局業種向けEPARKサービスを譲受するため、光通信が休眠会社となっていたL-NETを(株)EPARKヘルスケアに商号変更した2015年6月を実質的な同社の創業としている。そして同年12月にEPARKとオフィシャルパートナーシップ契約を締結、2016年1月にEPARKから薬局業種向けEPARKサービスを取得、同年8月にフリービットが同社を子会社化、2017年2月に商号を(株)フリービットEPARKヘルスケアへ変更、2020年11月に商号を現在の(株)くすりの窓口へ変更、2023年10月に東証グロース市場へ株式上場した。事業展開では「医・薬・介護、個人ユーザー(患者)をつなぐプラットフォーム」として、M&A・アライアンスも積極活用しながら業容拡大を推進している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)