マネーボイス メニュー

SRSHD Research Memo(4):「和食ファミレス」と「グルメ寿司」が収益の両輪(2)

■SRSホールディングスの事業概要

3. そば・うどん業態:「家族亭」「得得」
a) ブランド構成
そば・うどん業態は、そば処「家族亭」とうどん店「得得」の2系統で構成される。「家族亭」は「あなたのおそばに家族亭」をコンセプトに、そば湯まで楽しめる本格的なそば料理を提供する和食系の業態で、「花旬庵」「三宝庵」「家族庵」などの姉妹ブランドを含む。一方「得得」は、旨味たっぷりの「関西だし」ともちもちとコシのあるうどんが看板で、うどん3玉まで同一価格という独自の価値提供を行うフランチャイズ中心の業態である。価格帯や提供スタイルの異なる2ブランドを併せ持つことで、幅広い立地・客層をカバーしている。

b) 展開エリアと規模
2026年3月期末時点で、「家族亭」は59店舗(うちFC・のれん分け7店舗)、「得得」は59店舗(うちFC・のれん分け43店舗)を展開する。「家族亭」は関西を地盤に直営とフランチャイズを組み合わせて運営し、「得得」はフランチャイズ比率が高く、ロードサイドや駅前など多様な立地に出店している。2026年3月期には和歌山県に初出店するなど、新たな立地への挑戦も進める。2027年3月期は両業態合わせて7店舗(家族亭2、得得5)の出店を計画する。

c) ターゲット・メニュー・客単価
「家族亭」は、そばを中心とした和食メニューを求めるファミリー層や中高年層を主なターゲットとし、「桜海老とはまぐり」フェアなど季節感のある高付加価値商品を機動的に投入することで客単価の向上につなげている。「得得」は、手ごろな価格でボリュームのあるうどんを楽しめる業態として、手早くおなかいっぱいになりたいという日常需要に応える低価格帯のポジションを担う。両業態とも、物価高騰下でも底堅い需要が見込める低〜中価格帯に位置づけられ、価格競争力の維持と高付加価値商品による客単価向上を両立させている。

d) 業態の特徴・強み
「家族亭」は、そば湯の提供をはじめ最後まで味わえる本格的なそば料理という専門性が強みで、公式アプリやLINE、SNSを活用した販促にも積極的である。アプリ導入3周年を記念した「春の大感謝祭」や「家族亭 福袋」など、デジタルを活用した顧客接点の強化が進んでいる。「得得」は、「関西だし」とコシのあるうどん、うどん3玉まで同一価格という分かりやすい価値提供が強みで、フランチャイズ展開による出店スピードと資本効率の高さも特徴である。

e) 業績ハイライト
「家族亭」の売上高は2026年3月期で5,575百万円(前期比10.2%増)と二桁の増収を達成した。年末年始の天ぷらメニューや各種フェアによる高付加価値商品の販売が客単価向上に寄与したほか、5店舗の改装を実施して店舗の魅力向上を図った。「得得」は低価格帯の安定した需要を背景に堅調に推移し、新商圏への出店も進めた。そば・うどん業態は、低〜中価格帯で底堅い需要を取り込み、グループの「第3、第4の収益の柱となる事業の確立」の一翼を担う位置づけとなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。