14日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米物価指標が想定通り鈍化すれば、ドルは9月利上げ期待の後退で失速する見通し。ただ、中東情勢の混迷によるドル買い、高市政権の政策による円売りでドルは下げづらい展開となりそうだ。
米国とイランによる攻撃再開で中東情勢は再び混迷に陥り、NY原油先物(WTI)は1バレル=78ドル台に急伸。また、今後のタカ派的な米金融政策も意識され、前日は米金利高を手がかりにドル買いを強めた。ユーロ・ドルは1.1430ドル台から1.1370ドル台に軟化し、ドル・円は162円付近から162円50銭に接近。本日アジア市場でも同様の展開だが、日本の為替介入への警戒感から円売りは抑制され、ドル・円は上値の重さが目立った。
この後の海外市場は中東情勢と米インフレが注目される。今晩の米消費者物価指数(CPI)で物価上昇圧力の鈍化が確認されれば米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利上げ観測はいったん収束し、ドル売りに転じる可能性があろう。ただ、ホルムズ海峡の航行に対する懸念で原油供給は不安定化し、原油高・ドル高の地合いに変わりはないだろう。一方、国内資産の投資拡大方針に思惑は継続するものの、高市政権による政策運営は円安要因となり、ドルをサポートする展開とみる。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・消費者物価指数(6月) 予想-0.1% 前回0.5%
・21:30 米・消費者物価コア指数(6月) 予想0.2% 前回0.2%
・21:30 米・消費者物価指数(前年比)(6月) 予想3.8% 前回4.2%
・21:30 米・消費者物価コア指数(前年比)(6月) 予想2.8% 前回2.9%