■イチネンホールディングスの今後の見通し
2027年3月期の業績は、売上高が173,000百万円(前期比6.6%増)、営業利益が11,500百万円(同5.2%増)、経常利益が10,780百万円(同2.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が6,910百万円(同9.7%減)の予想である。経常利益は支払利息の増加可能性から、親会社株主に帰属する当期純利益は前期の投資有価証券売却益を当期計画で見込んでいないことから、それぞれ減益予想となっている。
主力の自動車リース関連事業が、前期に燃料給油カードの販売単価が好調だったことによる反動減、車両販売の販売単価の減少により、減収減益となる見込みである。一方、合成樹脂事業の回復やケミカル事業・パーキング事業の続伸等により全体では営業増益を見込む。前提は保守的で、新規連結子会社の業績を見込んでいないことから、計画を上振れする可能性はありそうだ。
(1) 自動車リース関連事業
セグメント売上高63,861百万円(前期比0.4%減)、セグメント利益5,707百万円(同15.7%減)を見込んでいる。前期に燃料給油カードの販売単価が好調だったことによる反動減、車両販売の販売単価の減少を見込んでいる。
(2) ケミカル事業
セグメント売上高12,806百万円(同6.0%増)、セグメント利益1,228百万円(同15.6%増)を見込んでいる。新規顧客の開拓、脱炭素を見据えた新製品の開発、海外展開の強化などにより増収増益を計画している。
(3) パーキング事業
セグメント売上高8,597百万円(同5.2%増)、セグメント利益1,456百万円(同1.4%増)を見込んでいる。新規駐車場の開拓、既存駐車場の継続的な収益改善、設備リニューアルによる稼働率向上などを進めることで増収増益を見込んでいる。
(4) 機械工具販売事業
セグメント売上高42,866百万円(同12.7%増)、セグメント利益1,007百万円(同300.1%増)を見込んでいる。施策としては、高単価・高収益商材の販売強化、ネット販売強化、海外展開強化などを進める。
(5) 合成樹脂事業
セグメント売上高22,349百万円(同17.4%増)、セグメント利益644百万円(前期は170百万円の損失)を見込んでいる。次世代型遊技機向け部材の提案・販売強化、リサイクル樹脂等の販売強化、自動車用内外装部品の販売強化などを進める計画だ。
(6) 農業関連事業
セグメント売上高21,115百万円(同7.5%増)、セグメント利益1,284百万円(同11.6%減)を見込んでいる。施策として、農作物の収穫量増加、農作物の加工品開発の強化、農作業省力肥料等のラインナップ拡充や販売強化などを行う。なお、新規連結子会社3社の業績は見通しに含めていない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)