■株主還元策
CRGホールディングスは2025年11月21日付で、これまで維持してきた内部留保重視の配当方針を見直し、株主への継続的な利益還元を重視する方針への転換を決定した。従来は財務基盤の強化と事業拡大のために利益の内部蓄積を優先していたが、収益力の向上や事業・財務基盤の整備が進んだことを背景に、株主還元の積極化へと舵を切った形である。新たな方針では、連結配当性向30%以上を基準とし、安定的かつ継続的な配当の実施を目指す姿勢が明確に示された。また、中間配当と期末配当の年2回実施を基本とする配当政策を採用し、株主還元の規律を高める枠組みを整備した点も特徴である。
こうした方針転換のもと、同社は2025年9月期において初となる剰余金の配当を実施し、1株当たり9.0円(配当総額50百万円)を配分した。一方で、2026年9月期の配当予想については現時点で未定としており、今後の業績動向を踏まえて決定する方針を示している。同社が還元方針の明確化に踏み切ったことは株主との対話強化につながる施策として評価できる一方、今後の持続的な収益成長が配当水準の維持及びさらなる向上へのカギを握ることになる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木 稜司)