欧州中央銀行(ECB)は22日、23日に定例理事会を開催する。6月のインフレが予想外に鈍化したため、速やかな行動の必要性が排除され、政策据え置きがほぼ確実視されている。声明やラガルド総裁の会見で追加利上げの可能性を探ることになる。原油価格などが高止まりしており、スタッフの新たな見通しとともに9月には今回の引き締めサイクルで最後の利上げを決定すると見られている。声明や総裁会見でタカ派姿勢が確認されると、ユーロの下値も限定的となる。
原油価格は前回会合に比べ若干下落し、6月に公表された中銀の緩やかなシナリオに近いが、天然ガスは前回から上昇、さらに、悪化シナリオに近い水準となっている事が指摘されている。米イランの戦況悪化で、原油価格など燃料価格が再び上昇基調にあるため、中銀スタッフのタカ派姿勢に変わりはないと見られる。物価安定リスクは依然上向きながらその度合いは弱まっている。また、成長リスクも下方に傾斜しつつあることから、利上げも緩やかなものにとどまると見られている。
英国の6月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.6%と、15カ月ぶりの低い伸びにとどまった。米イランの戦争終了を目指した覚書(MOU)合意を受けて原油価格が下落したことがインフレ鈍化につながった。来週予定されている英中銀の金融政策決定でも政策据え置きが想定されている。