日華化学
■冒頭のあいさつ
▲フィスコ 高井
フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回は、日華化学株式会社 代表取締役社長 江守 康昌様にご登壇いただき、著名投資家DAIBOUCHOUさんから気になる質問をぶつけていただきます。それでは、本日登壇いただく、江守様、DAIBOUCHOUさんをご紹介させていただきます。まずは、日華化学株式会社 江守 康昌様です。よろしくお願い致します。
■日華化学 江守様
こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。
▲フィスコ 高井
江守様は、慶應義塾大学を卒業後、三菱化成(現・三菱ケミカル)を経て1989年に日華化学に入社されました。米国子会社への赴任後、化学品営業、化学品研究、管理、化粧品事業とすべての部門で責任者を歴任し、2001年に代表取締役社長に就任。現在はグループCEOとして長年経営の舵を取られています。
『ピンチはチャンス』の精神のもと、自ら顧客とのトップ外交や、海外各拠点を含めた現場の社員の皆様との対話を重視したアクティブな経営を実践されています。続いて、著名投資家のDAIBOUCHOUさんです。よろしくお願いいたします。
●DAIBOUCHOU
こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。
▲フィスコ 高井
DAIBOUCHOUさんは、200万円の元手を一時10億円に乗せた実績を持つ著名な個人投資家です。2000年5月に株式投資開始し、ITバブル崩壊時の暴落を資産バリュー株で回避し、不動産株への逆張り投資で2004年10月に資産1.5億円を達成。リーマンショックでその大半を失うという壮絶な経験をされました。しかし、そこから独自の『超分散投資』へとスタイルを昇華させ、再び資産10億円の大台へと返り咲き、X(旧twitter)のフォロワーは14万人を超えています。
江守様、DAIBOUCHOUさん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。それでは、まず江守様より企業説明をお願いできますでしょうか。
DAIBOUCHOUさんも、気になる点があれば随時ご質問ください。どうぞよろしくお願いいたします。
■企業説明
■日華化学 江守様
それでは、私から企業説明をいたします。まずは当社の規模感を、数字で分かりやすくお伝えします。
当社は1941年に福井で創立いたしました。現在は85年目を迎えています。
2026年12月期の業績予想は、売上高が585億円、営業利益が42億円であり、売上と利益の双方で過去最高となる見通しです。従業員数につきましては、グローバルで1,584名となっています。
当社の特徴の一つとして、海外に多くの拠点を構えている点が挙げられます。台湾や韓国、タイをはじめとする9カ国・14拠点に展開しており、詳細については後ほど詳しく述べます。また、海外売上高比率は約5割(48%)に達しており、まさにグローバルに活躍する企業です。
日華化学は界面科学という、一般的には少し分かりづらい分野を扱っています。また、当社製品が表に出て活躍しているわけではありませんが、実は皆様の生活に非常に身近なところで当社の技術が活きています。
例えば、当社は化学品事業とともに化粧品事業を展開しています。この化粧品事業はBtoB(企業間取引)ビジネスであり、美容室向けのシャンプーやヘアカラー、パーマ剤、トリートメントなどを提供するとともに、美容師への技術サポートも行っています。
なぜ当社がヘアカラーやパーマ、シャンプーを手がけているのかという点について説明します。先ほどお話しした通り、当社が創業した福井県は、歴史的に繊維の一大産地であるということがあります。
当社は、この繊維を染める、洗う、あるいは柔軟に仕上げるという技術を85年間にわたり培ってきました。例えば、羊毛(ウール)を綺麗に染める技術や、絹を優しく洗う技術を古くから研究しています。髪の毛もウールや絹と同様にタンパク質繊維であるため、その技術の延長線上で、美容室向けの頭髪化粧品を展開しています。
また、このような技術を活かし、繊維に水を弾かせる加工や、静電気を防止する加工を施す薬剤なども手がけています。この分野では、世界でもほぼトップクラスのシェアを誇っています。
また、この繊維分野で培った技術は、シャツやスーツの洗濯、ドライクリーニングといったクリーニング店向けの薬剤にも活きています。さらに、100%リサイクルされている新聞紙から墨(インク)を落とす工程にも、当社の界面活性剤の技術が使われています。このように、多様な場面で当社の薬剤が導入されています。
先ほど触れましたように、当社には化学品と化粧品のセグメントがあり、売上高の比率は化学品が7割、化粧品が3割となっています。
化学品についてさらに詳しく説明しますと、先ほどの繊維やクリーニングのほか、ホテルリネン分野が挙げられます。現在インバウンド(訪日外国人客)が非常に好調ですが、そうしたホテルのタオルやシーツ、ベッドカバーなどを洗濯する洗剤においても、当社はトップレベルのシェアを獲得しています。
そして、最近特に注目を集めているのが、半導体用の薬剤です。
この半導体については、まずシリコンのインゴットを薄くスライシングする工程から始まります。そのスライシングの際に必要となる、クーラントと呼ばれる潤滑剤などを販売しています。
スライドの赤枠で囲んだ領域である、繊維用の化学品、クリーニング用の薬剤、半導体用薬剤の一部、そして新聞紙の脱墨(だつぼく)剤といった分野において、当社は国内トップシェアを誇っています。
こちらは化粧品事業についての説明です。重複は避けますが、当社はあくまで美容室専売品を扱っています。このように流通経路はBtoBですが、美容室で実際に使用したお客様がその良さを実感したり、美容師が直接お勧めしたりすることを通じて、一般の消費者とも繋がりを持っています。
一方で、当社の技術力の高さを評価いただき、ODM事業も展開しています。当社の開発・製造した製品を、他社ブランドとして販売していただくビジネスモデルです。現在、日本で非常に高い人気を誇る「BOTANIST(ボタニスト)」シリーズのヘアケア製品は当社が開発と製造を手がけています。
以上が、当社の概要についての説明です。この後は皆様からのご質問にお答えする形で、さらに詳しく当社についてお伝えできればと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
日華化学株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(2)に続く