29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続落、AI投資リスク警告で半導体関連株売り継続
・ドル・円は下げ渋り、下値の堅さ目立つ
・値下がり寄与トップは東京エレクトロン 、同2位がソフトバンクグループ
■日経平均は大幅続落、AI投資リスク警告で半導体関連株売り継続
日経平均は大幅続落。675.06円安の61689.86円(出来高概算16億4052万株)で前場の取引を終えている。
前日28日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は537.24ドル高の52747.32ドル、ナスダックは55.17ポイント安の24876.91で取引を終了した。格付け会社フィッチが第3四半期の世界リスク見通しを巡り人工知能(AI)大規模投資が主要信用リスクになり得ると警告しハイテクの売り圧力となった。ダウは一部企業決算を好感し、続伸。ナスダックは終日軟調に推移し、主要指数は高安まちまちで終了した。
米株式市場の動向を横目に、29日の日経平均は369.76円高の62734.68円と反発して取引を開始した。寄り付き後は、前日の急落に対する自律反発を狙った買いが先行したものの、フィッチがAI大規模投資を主要信用リスクになり得ると警告したことが重荷となり、指数寄与度の大きい半導体・AI関連株への売りが再燃。日経平均は前場中ごろにマイナス圏に転落し、前引けにかけて下げ幅を拡大した。トヨタ自など自動車株や内需系は堅調だったものの指数を支えきれず、安値圏で前引けを迎えた。
個別では、コナミG、リクルートHD、ファーストリテ、KDDI、キーエンス、トヨタ自、テルモ、バンナムHD、ソニーG、日東電、セコム、キッコマン、塩野義、東京海上、デンソーなどの銘柄が上昇。
一方、東エレク、ソフトバンクG、キオクシアHD、TDK、村田製、スクリン、イビデン、フジクラ、太陽誘電、レーザーテク、信越化、アドバンテ、住友電、ディスコ、NGKなどの銘柄が下落。
業種別では、輸送用機器、サービス業、ゴム製品などが上昇した一方で、非鉄金属、ガラス・土石製品、銀行業などが下落した。
後場の日経平均株価は、61000円台での神経質な展開が続くことが想定される。フィッチがAI大規模投資を主要信用リスクになり得ると警告したことで、前日の中国勢による半導体製造装置参入報道に続き売り材料が重なった格好となり、半導体・AI関連株への売り圧力は後場も残りやすい。一方、自動車株に加え、食料品や小売業など内需系への資金シフトが鮮明となっており、物色の裾野の広がりが指数の下支え要因として意識されよう。そのほか、今晩は米国で連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えており、金融政策の方向性を見極めたいとの思惑から積極的な売買は手控えられやすい。半導体売り一巡後に下げ渋る動きを見せるかが後場の焦点となろう。
■ドル・円は下げ渋り、下値の堅さ目立つ
29日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、163円88銭から163円66銭まで値を下げた。日本の為替介入と国内資産の投資拡大の思惑から円買いに振れ、主要通貨は対円で弱含んだ。ただ、ドル・円の下げは限定的となり、クロス円も値を戻す展開となった。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は163円66銭から163円88銭、ユ-ロ・円は186円41銭から186円88銭、ユ-ロ・ドルは1.1382ドルから1.1396ドル。
■後場のチェック銘柄
・富士ピー・エスや円谷フィールズホールディングスの5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは東京エレクトロン 、同2位がソフトバンクグループ
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・消費者物価指数(6月):前年比+3.8%、予想+4.1%、前回+4.0%
【要人発言】
・ネタニヤフ・イスラエル首相
「イランから攻撃を受ければ激しい力で反撃」
「イランとの合意に懐疑的」
「9月に国連総会出席のためNYを訪問」
<国内>
・15:00 工作機械受注(6月) 前回52.8%
<海外>
・米・FOMC終了後、ウォーシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見