TDSEは、2027年3月期第1四半期(26年4月-6月)決算を発表した。売上高は前年同期比17.6%増の7.88億円、営業利益は同286.3%増の0.25億円、経常利益は同485.4%増の0.26億円、四半期純利益は同611.0%増の0.17億円となった。通期計画に対する進捗率は、売上高24.6%、営業利益19.2%、経常利益20.0%、当期純利益20.0%となった。売上高の進捗率は前々年同期の21.7%、前年同期の21.2%を上回り、利益各項目も前年同期の低水準から大幅に改善しており、新中期経営計画の初年度として順調なスタートを切った。
営業面では、新中期経営計画「SHIFT2028」初年度を成長モデル転換の起点と位置づけ、トップマネジメントが直接関与する営業統括の下に全社の営業機能を集約した。重点顧客へのアカウントマネジメントと、生成AI・AIエージェントを起点とする提案を強化し、顧客課題の把握から実装・運用までを一体で支援する体制への移行を進めている。第1四半期には、生成AI・エージェント売上比率が43%、ストック売上比率が23%となり、成長軸と収益構造の転換は計画に沿って進展した。技術・サービス面でも、Databricksのパートナープログラムにおける「Silver Tier」認定、オンプレミス型AIエージェント基盤「TDSE AI FORGE」及びAIエージェントによるSNS分析機能「Quid Terminal」の本格提供など、先進領域の事業化を具体化している。これらを通じ、従来型AIから生成AI・エージェントへの成長軸の転換、フロー型からストック型への収益構造転換、営業と技術を融合した実行体制への転換を着実に進めている。
2027年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比6.5%増の32.00億円、営業利益が同39.3%減の1.30億円、経常利益が同44.1%減の1.30億円、当期純利益が同51.3%減の0.85億円とする期初計画を据え置いている。利益減は、営業・技術体制の再編、人財強化、サービス企画、AI環境の増強など、新中期経営計画初年度に集中して実行する計画的な先行投資によるものである。これらの投資を通じて生成AI・エージェント領域の顧客基盤とストック型収益を積み上げ、新中計2年目の2028年3月期には利益率を回復軌道に乗せる方針であり、3年目の2029年3月期には営業利益率8%以上を目安とする水準への向上を目指す。