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セレンディップ Research Memo(1):中期経営計画の売上高を前倒しで達成し、新中期経営計画を策定

■要約

セレンディップ・ホールディングスは、事業承継に課題を抱える企業に対し、モノづくり事業承継プラットフォームを通じて中堅中小製造業の企業価値向上を実現するシリアルアクワイアラー(連続M&A企業)としてM&Aを継続的に実行している。プロ経営者によるPMIを通じた経営改革・経営の近代化、製造現場改善及びロールアップ型M&A※によるグループ統合を推進し、「日本の中堅・中小製造業を世界に誇れる100年企業へ」というミッションの下、企業価値の向上を図る。同社は、M&A実行・経営管理・モノづくりの3つの基盤からなる独自の「モノづくり事業承継プラットフォーム」を核にトータルソリューションを提供する。グループ化した企業の収益力向上に加え、スケールメリットやシナジーの創出を通じて、オーガニック成長とM&Aによる非連続な成長を同時に実現している。

※ 同業界や関連業種の企業を複数買収・統合して経営効率を引き上げ、市場シェアを拡大するM&A戦略。

1. 業績動向
2026年3月期の業績は、売上高が51,163百万円(前期比103.6%増)、営業利益が2,189百万円(同198.1%増)となった。既存事業のオーガニック成長に加え、2025年3月期に子会社化した4社の通期寄与及び新たにグループ化した(株)サーテックカリヤ下期分の業績が乗り、売上高は大幅な増加となった。営業利益は、M&A関連費用を計上したものの、増収や生産性向上によりこれを吸収した。M&A関連費用を除く実力値ベースでは営業利益率が3.8%から4.9%へ改善するなど収益力が大きく向上した。

2027年3月期の業績予想について同社は、売上高64,000百万円(前期比25.1%増)、営業利益3,500百万円(同59.8%増)を見込んでいる。既存事業の収益向上を見込むほか、サーテックカリヤの業績が通期寄与する。ただし、2026年7月にM&Aした日建産業(株)を同年10月より連結する予定であり、業績が上振れする要因の1つとなっている。

2. 新中期経営計画
2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「セレンディップ・チャレンジ500」は売上高を1期前倒しで達成した。同社は今後の成長戦略として、M&Aの継続的な実行をはじめ、海外展開、新規顧客開拓・クロスセル、新製品・新サービスの創出による売上高成長や、PMIを通じた生産性向上による収益力強化を推進する。さらに、建設機械分野への参入を足掛かりとした新領域への拡張や、フィジカルAIの実装を含むスマートファクトリー戦略を展開することで、事業ポートフォリオの拡充とビジネスモデルの高度化を図るフェーズを迎えている。
これを受けて同社は、新中期経営計画「セレンディップ・チャレンジ1000」を策定し、2029年3月期に売上高1,000億円、調整後営業利益70億円などを目指す。成長戦略のなかでも、投資配分を転換したM&A戦略、ノウハウの外販も目指すスマートファクトリー戦略、加速するM&Aを支える財務戦略は、特に重要な戦略として挙げられる。

■Key Points
・2026年3月期はM&A効果と既存事業の生産性向上により大幅増収増益
・2027年3月期も大幅増収増益を予想。新たなM&Aによる上振れ余地も
・新中期経営計画を策定、2029年3月期の売上高1,000億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)

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