富士製薬工業は6日、2026年9月期第3四半期(25年10月-26年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比22.8%増の453.82億円、営業利益が同60.2%増の53.94億円、経常利益が同73.5%増の54.79億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同0.6%減の18.20億円となった。
当第3四半期累計期間の売上高は増収となった。「女性医療」は、特に新薬の月経困難症治療薬アリッサ配合錠、天然型黄体ホルモン製剤エフメノカプセル100mg、およびウトロゲスタン腟用カプセル200mgが順調に推移している。「バイオシミラー」は、乾癬治療薬ウステキヌマブと2025年9月に製造販売承認を取得した3製品に注力している。眼科領域のアフリベルセプトBSについては、日東メディックと販売提携をし、2026年1月から販売を開始している。富士製薬工業が他社に先駆け単独で承認を取得した関節リウマチ治療薬のゴリムマブBS、多発性骨髄腫による骨病変治療薬のデノスマブBSについては、5月に薬価収載し、ゴリムマブは6月末から出荷を開始し、7月販売開始、デノスマブについては、販売開始に向け準備を整えている。中期経営計画の柱のひとつであるバイオシミラー事業拡大に向け、順調に進捗している。その他の領域においては、血液内科・消化器内科の製品売上の伸長が寄与した。営業利益は、販管費として研究開発費や人件費などが増加した一方、売上高増加に伴う売上総利益の増加により、増益となった。
一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は保有する投資有価証券の評価損の計上があり、減収となった。
2026年9月期通期については、売上高が前期比14.7%増の592.50億円、営業利益が同22.6%増の61.20億円、経常利益が同31.9%増の58.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.3%減の22.40億円とする2月5日発表の修正計画を据え置いている。
富士製薬工業グループが経営理念である「成長」と「貢献」のサイクルを確実に循環させ、将来にわたって価値を生み出し続ける姿として、「長期ビジョン2035」を策定し、長期ビジョン2035を実現するために、2029年9月期までに、「女性医療での貢献拡大」「バイオシミラー事業による貢献拡大」「グローバルCMO事業による収益貢献」「次の成長ドライバーの仕込み・見極め」の4つの成長戦略とそれを支える経営基盤の強化として「人財の強化」「組織機能の高度化」「デジタルの推進」の3つの施策を中期経営計画として進めている。